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アルカディアに誓って、運命を殺す。  作者: Rowun☽
第一章:運命への反逆

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18/30

第17話:入学式

どうも、Rowun☽です


ここまで物語を読んでくださりありがとうございます。


今回はついに――ラザリオン魔術学アカデミーの入学式です。

新しい場所、新しい環境、そしてこれから始まる学園生活。


アルマとキースの関係も、ここから少しずつ変化していきます。

とはいえ、相変わらずキースのテンションは平常運転ですが……。


それでは、第17話をお楽しみください。

巨大な円形講堂。

天井は透き通るような魔力膜で覆われ、青空と光の軌跡がゆらめいている。


魔術を学ぶため。

そして未来を変えるため。


各地から集った若き才能たちが、その場に集っていた。


その中でも、ひときわ目立つ二人。


アルマ・アルカディア。

魔界の王子。

白い肌、深紅の瞳、漆黒の髪。


静かなオーラの奥に、触れることすら憚られる威圧と神性を纏う存在。


そして――その隣に。


「わぁぁ……はじまるはじまる! アルマっ、座る? 隣空いてるよ! もちろん隣に座るでしょ!? ね!? ね!!」


キース・ヴァレンタイン。


光と闇、相反する魔属性を宿す転生者。

……なのだが。


「……なんでそんなにテンションが高いんだ。入学式だぞ」


「入学式だよ!? 王子と俺が合法的に隣にいられる人生最高の記念日だよ!?」


「……うるさい。静かにしろ」


「そんな冷たくされてもっ……アルマが喋ってくれたことが、今日の幸せ第一位!」


「……はぁ」


キースの暴走はいつも通りだった。


むしろ、出会った頃より悪化している。


壇上に立つのは、ラザリオンの学院長。

長く流れる銀髪。

魔力そのものを空間ごと制御しているような圧倒的存在感。


「新入生諸君。ようこそ、ラザリオンへ」


朗々とした声が講堂に響く。


「ここは、世界の理に触れる者たちの学び舎だ」


その言葉を聞きながら、アルマは静かに目を伏せた。


この場所に来た理由。


世界を知るため。

己を見つめるため。

そして――運命を変えるため。


その横で。


キースはひたすらアルマを見つめていた。


(……まぶしい……)


(いや、存在が尊い……)


(これ以上近づいたら精神が浄化される……)


静謐な講堂の中で、彼だけ明らかに波長が違っていた。


やがて学院長が告げる。


「今ここに、魔を識り、理を学ぶ者として誓いを」


全員が起立する。


右手を胸に当てる。


アルマもそれにならった。


「力は奢るために在らず」


「術は欺くために在らず」


「学びは、希望のために――」


その瞬間。


「――すべて、アルマのために」


「…………キース」


「誓います!」


(勝手に誓うな)


後に。


誓いの言葉を勝手に改変した唯一の生徒として、キース・ヴァレンタインは魔法倫理学の課題で特別指導を受ける羽目になる。


入学式が終わり。


人混みを抜け、アルマは講堂の外へ出た。


夕陽に染まる空。


彼は小さく息を吐く。


「……面倒なことになったな」


その背後には、当然のようにキースがいた。


「面倒? 幸せの間違いじゃない?」


「……」


「いや、むしろ最高だろ? だってこれから毎日、王子様と同じ屋根の下だよ!?!?」


アルマは無言でキースを見る。


「……」


「えっ!? うん、知ってたけど!? 全然動揺なんかしてないし!」


「でも、息は荒いな」


「ちょっと酸素が薄かっただけだってば!」


夕暮れの空の下。


こうして――


魔術学アカデミー《ラザリオン》での生活が、幕を開けた。

あとがき


第17話を読んでくださりありがとうございました。


ついにラザリオンでの学園生活が始まりました。

これから二人は同じ学園で過ごすことになります。


そして次回は――

クラス分けと寮の発表です。


新しい環境、新しい関係、そして少しずつ動き始める物語。

ここから学園編が本格的に始まっていきます。


ブックマークや感想など、とても励みになっています。

いつも本当にありがとうございます。


またね。

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