三つの足音
小一時間で書いたので、ミスがあるかも。
戦後すこしたったころの話。
彼はお国のために戦い、そして捕虜になった。
いわゆるシベリア抑留というやつだ。
途中、何人もの死をみてきたが、それでも彼は負けなかった。
数年後、ついに解放され、故郷の土を踏むことができた。
そして彼は家にもどり、神主となった。
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近頃なにかがおかしい。
なにやら、つけられている気がする。
やましいことなど一つとない。
仮にも、神に仕える神職の身だ。
...いや、氏子会の爺さんたちと、
議員の票集めの手回しはしたか...。
しかしそれぐらい皆もやっているだろうに...。
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夢をみた。責められる夢を。
俺たちも戦ったのに...
なぜお前は笑って生きているんだ?...
俺たちが死んで...
お前だけが生きている...
そこで夢は終わった。
いまでも鮮明に覚えている。
収容所の仲間たち...
家族のようだった。
暑い友情が俺たちを団結させた。
生きて帰るぞと。
けれど...
栄養失調は容赦なく襲いかかってくる。
みんな痩せて...ぼろ雑巾のようになって...
この話はやめよう...
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ある日、年の暮れのころ。
従兄弟の家から出てくる。
なにか感じる。
嫌な予感がする。
そして脚は頭より先に動いていた。
走る、走る、走る!
相手も追ってきている。
二人組だ。
脳裏に聞き覚えのある声が巡る。
大久保さん...
遠山さん...
違う!俺が悪いんじゃない
運だ。運が悪かっただけ...
三つの足音が日の沈みかけた道に響く
走る、走る、走る!
境内まで来た。あとすこし。
急いで社務所に駆け込み、戸を締める
外から息が切れる音がする。
間一髪だった。
...あれ?
怨霊に...脚がついているだろうか...?
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「で、どうなったんですか?」
俺は目の前の頭がハゲかかった爺さんに武勇伝を聞かされている。
「結局なぁ、怨霊じゃなかったんだ」
「俺さぁ、ロシアのスパイだとおもわれててな。」
「公安に尾行られてたんだわ!」
爺さんは太ももをパシーンと叩いて
ガハハ!と笑った。
事実は小説より奇なり...か?
シベリアと公安は実話。




