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なんてしょうもない話なんでしょう

三つの足音

作者: 春市
掲載日:2025/11/12

小一時間で書いたので、ミスがあるかも。

戦後すこしたったころの話。


彼はお国のために戦い、そして捕虜になった。

いわゆるシベリア抑留というやつだ。

途中、何人もの死をみてきたが、それでも彼は負けなかった。

数年後、ついに解放され、故郷の土を踏むことができた。

そして彼は家にもどり、神主となった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


近頃なにかがおかしい。

なにやら、つけられている気がする。

やましいことなど一つとない。

仮にも、神に仕える神職の身だ。

...いや、氏子会の爺さんたちと、

議員の票集めの手回しはしたか...。

しかしそれぐらい皆もやっているだろうに...。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


夢をみた。責められる夢を。


俺たちも戦ったのに...


なぜお前は笑って生きているんだ?...


俺たちが死んで...


お前だけが生きている...


そこで夢は終わった。

いまでも鮮明に覚えている。

収容所の仲間たち...

家族のようだった。

暑い友情が俺たちを団結させた。

生きて帰るぞと。

けれど...

栄養失調は容赦なく襲いかかってくる。

みんな痩せて...ぼろ雑巾のようになって...


この話はやめよう...


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ある日、年の暮れのころ。

従兄弟の家から出てくる。

なにか感じる。

嫌な予感がする。

そして脚は頭より先に動いていた。

走る、走る、走る!

相手も追ってきている。

二人組だ。

脳裏に聞き覚えのある声が巡る。

大久保さん...

遠山さん...

違う!俺が悪いんじゃない

運だ。運が悪かっただけ...

三つの足音が日の沈みかけた道に響く

走る、走る、走る!

境内まで来た。あとすこし。

急いで社務所に駆け込み、戸を締める

外から息が切れる音がする。

間一髪だった。


...あれ?

怨霊に...脚がついているだろうか...?


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「で、どうなったんですか?」


俺は目の前の頭がハゲかかった爺さんに武勇伝を聞かされている。


「結局なぁ、怨霊じゃなかったんだ」

「俺さぁ、ロシアのスパイだとおもわれててな。」

「公安に尾行(つけ)られてたんだわ!」

爺さんは太ももをパシーンと叩いて

ガハハ!と笑った。


事実は小説より奇なり...か?

シベリアと公安は実話。

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