表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雑文ラノベ「すごく短い異世界恋愛血痕物語 もとい『結婚物語』」

「聖女っ!結婚してくれっ!」

「お断りします。」


「なら、恋人になってっ!」

「嫌です。」


「だったらお友だちからお願いしますっ!」

「間に合ってます。」


「えーっ、じゃあ、とりあえず知りあいでいいや。」

「はぁ~、勇者。とりあえずと言うか、私とあなたは既に知りあいじゃない。なんで今更それをやり直すのよっ!」


「えっ、俺と聖女って既に『尻愛』な仲だったのっ!なんかアブノーマルだなぁ。」

「漢字が違うっ!知りあいよ、し・り・あ・いっ!」


「いや~、そんなに強調されると照れるなぁ。」

「照れるなっ!と言うか、どこに照れる要素があったっ!」


「ふふふ、そうゆう聖女の『ツンドラ』なところも好きだぜっ!」

「ツンドラじゃないっ!ツンデレだっ!いや、私はツンデレじゃないけど、言葉を間違えるなっ!」


「ツンドラってツンと澄ましたドライな子って意味じゃないの?」

「ネットの新語かよっ!そんなの聞いた事ないわっ!」


「ネットと言えば、たまに『www』ってのを見るんだけど、あれってなんなんだろうね?」

「『わーるど・わいど・わーくす』の略よっ!」


「おーっ、外国語だったのかぁ~。俺はてっきり『World Wide Webワールド・ワイド・ウェブ』の略だとばかり思っていたよ。」

「知ってるなら聞くなっ!」


「なら、これはなんて読むか知ってる?」

『I Love You』

「アイ ラブ ユーでしょっ!」


「へぇ、やっぱり聖女はすごいねぇ。何でも知っているんだな。」

「何でもは知らないわ。あくまで知っている事だけよ。」


「なら、『I Love You』の意味は?」

「あなたを愛してます。ね。」


「いや~、聖女から告白されちゃったよっ!うん、俺も聖女の事が大好きだよっ!だから結婚しようねっ!」

「引っ掛けかいっ!」


その後、結局聖女と勇者は結婚した。何故ならば勇者が聖女の言葉をボイスレコーダーで録音していたからだ。

勇者はその音声を証拠として教会に提出し、結婚届を受理させてしまったのである。


もっともこの強引な手段は後々まで響き、その後勇者は家庭内で聖女の尻に敷かれる事になるのだった。

まぁ、とは言え、これも『尻』が取り持った『愛』のひとつなのかも知れない。


因みに結婚の婚の字は『女』と『昏』という文字の組み合わせだが、『昏』という文字には『日が沈んで暗くなる。夕暮れ。』という意味があり、昔は結婚式が日暮れに行なわれていた事に由来するらしいです。

そして『男』ではなく『女』という文字がついているのは、これもまた昔は女性が男性の『家』へ『嫁入り』するという考えから当てられたそうな。


まぁ、このように文字というものは色々こじつけがあるのである。なので将来的には『尻愛』が男女の親しい間柄を表す漢字になる可能性も・・、ないな。うん、絶対無い。


-お後がよろしいようで。-

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ