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SEX ANDROIDとぼくの100日間  作者: 指江 導一
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第19話「ホーム」

挿絵(By みてみん)

花成と喧嘩してしまい、ナナミクは一人で公園のブランコに揺られていた。




その時、ナナミクの後ろから歩み寄ってくる男がいた。






男は2ヶ月洗っていないヨレヨレのTシャツ、これまた2ヶ月洗っていない短パンから悪臭を放ちながらナナミクのほうへゆっくりと歩いていた。



「ハァハァ・・・見つけた僕の天使・・・!」


じゅるり、とよだれを腕で拭いた。




そう、彼は最近この近所で通報が相次いでいた不審者だった。


近所の小学生や中学生に声をかけては不審がられ、通報されてしまっていた。




正直な話、彼にとっては中学生はロリと呼べるかどうかギリギリのラインではあったものの、そんなこともどうでも良いと思えるくらい好みだった。






今まではロリっ娘にいくら丁寧に話しかけても逃げられてしまっていた。


やはり、ロリっ娘は礼儀がなっていないが、その辺りはのちのち教育していけばいい。


とはいえ、逃げられてしまうとお話ができないのは困った。






そこで最近、背後から忍び寄って抱きつくことでゆっくり話ができるように工夫していた。


我ながら、いい作戦だ。




抱きつきには成功するものの、厄介なことにロリっ娘の友人や他の子供に見つかってしまうのでうまくはいってなかった。


「僕はロリっ娘は好きだけど、クソガキは嫌いなんだよなぁ。●んでほしいなぁ・・・。」


彼は誰にも邪魔されずに二人きりで話したかった。






無論、事案に対し、警察がパトロールに出ていたもののしばらく彼は外に出ないようにしていたため見つかることはなかった。


なぜなら、不審者が出るという張り紙を見かけ、怯えていたからである。


ちなみにその不審者が彼自身を指すことを彼は知らない。






「最近、不審者が出るっていうし、怖いから夜はなるべく出かけないようにしてたんだけど、勇気出してみて良かった。」


彼は心の中でガッツポーズしていた。






そろり、そろりとナナミクに不審者が近づいていく。




「ん・・・なんかクサイ・・・。」


ナナミクは顔を上げた。


どこからか変な臭いがする。


まだそれが真後ろから来ていることには気づいていなかった。




「つかまえた!」


不審者は後ろからナナミクに抱きついた。




「ぎゃぁ!何!?ヘンタイ!不審者!jfウェ尾をjtjwたw@・・・!!!」


ナナミクは咄嗟に状況を理解して大きな声でめちゃくちゃに騒いだ。


不審者が抱きついた手に持ったコンビニの袋がガサガサいった。




「んほぉぉぉ!!!て、手に入れた僕の天使!金髪のハーフロリっ娘!サイコーぉぉぉぉお・・・おお!!」


一番好みの金髪美幼女を手に入れたことで、不審者は気持ち的に絶頂に達していた。




「やめてよ!!!このド変態!gkじゃsげをじゃえとぇとぁ・・・!!」


「ちょ、ちょっと待ってよ。僕の天使ぃ・・・!結婚したいだけなんだよぉ・・・。」


そう言って不審者は汗を撒き散らしながらナナミクの口を急いで塞いだ。


「もご・・・もご・・・!」


口を塞がれたナナミクは恐怖と憎悪の入り混じった目に涙をためながらにらみつけた。




「ぼ・・・ぼくは君と話したいだけなんだ・・・!う、運命なんだぁ・・・。


さぁ、ここだといつ邪魔な奴らがくるか分からないから家でゆっくり話そう?大丈夫、お菓子もジュースもあるよぉ・・・。」


「ぐ・・・!」


不審者が猫撫で声で話しかけたもののナナミクはなおももがいている。






「てめぇー!!!ナナミクを離せ!」


その時、不審者に向かって飛び蹴りしてきた者がいた。




「うわぁ!危ない・・・!」


自分の身を守るため不審者は咄嗟(とっさ)にナナミクを盾にしようとしたが失敗し、蹴りをもろに顔面にくらった。


不審者はバタバタと後ろずさって倒れた。






「大丈夫か!ナナミク!」


「花成!」


そう、助けにきたのは花成だった。


ブランコから落ちたナナミクをなんとか受け止めた。

 





「うぐっ・・・」


「あっ、血が・・・。」


「大丈夫。大したことないさ。それより何かされてないか!大きな声が聞こえたから・・・」


「うん・・・」


幸い、不審者に抱きつかれて口を塞がれたが、他には何もされなかった。




「行こう!早く逃げないと・・・」


そう言ってナナミクの手を取ろうとした時、花成は殴られて吹き飛んだ。






「花成!」


「オイオイ・・・僕の天使をどうするつもりだぁ・・・?さては、最近このあたりに出没する不審者って君のことだよねぇ・・・?

ほら、危ないから下がってなよ。」


不審者が立ち上がって花成を殴り飛ばしたのだった。


ちなみに彼は昔からナチュラルに力が強かった。


そして、不審者というのは彼のことだったがそれに気づいていなかった。




「アンタ花成に何すんのよ!」


ポコポコとナナミクが不審者を叩いた。


「痛い・・・痛い・・・痛いなぁ!」


そう言って不審者はポコポコと殴ってくるナナミクをさして痛くないにも関わらず殴り飛ばした。


「がはっ・・・!!!」


軽いナナミクは3mほど吹き飛んだ。




「ふーん。なんだ、君の知り合い?もしかして、美人局つつもたせってやつ?


それとも君の彼氏ってこと?・・・良くないなぁ、不純異性交遊は。ちゃんと僕みたいに結婚を前提にお付き合いしているのかなぁ?」


「くそっ・・・てめえこの不審者ド変態野郎・・・!ナナミクに乱暴して許さねぇ・・・!」


花成は起き上がった。


鼻から血がだらだらと出ているが構うことはない。


今、花成の心にあるのはナナミクを助けるという気持ちだけだった。




吹き飛ばされたようだが、ナナミクは草むらのほうに飛んだおかげであまり怪我はなさそうだった。




「良くない・・・良くない・・・良くないよぉぉ!!!」


不審者は激高し、吠えた。




「ク・・クマかよ・・・!」

花成は正直、小便が漏れそうなくらいビビっていた。

その咆哮と、ゆうに2mを超えるような巨体が月明かりに照らされ、人と戦っているような気分ではなかった。




「グォォォ!」


叫びながら、不審者は花成に突進してきた。


その姿は完全にクマだった。


「クソォォォ!」


花成はやけくそになって同じく突進した。


体育の成績すら良くない細身の花成はどう考えてもやられる未来しか見えなかったものの、ナナミクを助けたい一心だった。




その瞬間、花成の上を何かが高速で通り過ぎた。


「ニレイ!?」


いつの間にか現れ、花成の上を跳躍したニレイはそのまま、クマのように突進する不審者にかかと落としをした。




「グェ・・・」


ズドン、という音とともにかかとがヒットした不審者はそのまま倒れた。

花成は自分の立っている地面が大きく揺れるのを感じた。



「大丈夫でしたか?花成?」


「え・・・うん。あ、ありがとう。いつの間に・・・」


「花成の後を追ったのですが、見失ってしまって・・・。大きな声がしたので来てみたら・・・あ、鼻血出てますよ!すぐに止血しましょう。」


「うん、でもナナミクが・・・」


すると、花成の胸に突進してくるものがあった。




花成は一瞬、不審者が起き上がったと思ったので、ビク、としたが、それは泣きじゃくっているナナミクだった。




「もう、バカァ・・・!」


「ナナミク・・・。お前大丈夫か。」


「・・・大丈夫よ。アタシだってアンドロイドなんだもん。未来の合金でできてるんだから骨格は頑丈だもん。うう・・・」


「そうか、良かった・・・。」


「良かったじゃないわよ!・・・心配だった・・・死んじゃうかと・・・」


ナナミクは花成の胸をポコポコと叩いた。

花成はよしよし、とナナミクの頭を優しく撫でてあげた。


「帰ろう。うちへ。」

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