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おっきー
妻や姉夫婦に大層、心配を掛けてしまった。
芽依子など、マドレーヌを持ってきて、駆けつけてくれた。
手作りだ。頑張ったな。
「叔父さん、大丈夫?」
「うん。ありがとう。沖田君がいなかったらどうなったことかと思うけどね」
「そうなんだ。おっきー、やるじゃん!」
ついに沖田君がおっきーになってしまった。
沖田君は照れたように頭を掻いている。
「要らぬことかと思いましたが」
「そんなことはない」
うん。マドレーヌ、美味しい。妻が淹れてくれた紅茶によく合う。
そして沖田君は私を買い被り過ぎだ。
恥ずかしくてもじもじしてしまうではないか。
「おっきーさあ、沖田総司の素質あるよ!」
「ありがとうございます」
いや、芽依子。素質も何も本物だからね。
沖田君も喜ぶところじゃないだろう。
烏が何か言ったところで、君は君なんだから。
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