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沖田君は沖田君

 今夜は麻婆豆腐だ。妻の作ったにんにく醤油が良い下味となって実に美味しい。

 沖田君も散蓮華で掬ってご飯と一緒にぱくぱく食べている。

 いやあ、今日もビールが美味い。麻婆豆腐でご飯が進む、進む。

 体重が増加気味の私だが、前回の健康診断では特に問題なかった。コレステロール等を控えろとも言われていない。それを良いことに食べたい三昧、飲みたい放題である。

 そう言えば芽依子が沖田君を合コンに誘いたい旨、メールしてきたが断固として断っておいた。透明人間を参加させてどうなる。沖田君にしろ、いい迷惑だろう。彼が軽佻浮薄な人間でないことは、短い付き合いの中でも解る。


 私はそんなことを考えながら、沖田君は沖田君だと思った。

 化け烏が何を言おうと、彼は私の中で、沖田総司に他ならないのだ。

 影ではなく、光なのだ。

 なぜ烏が賽の河原云々と言ったのかまでは解らない。


 とりあえず私はご飯を二杯お代わりして、満腹の酔い心地でご機嫌だった。


 いずれ烏の、そして沖田君の言葉の意味が明らかになった時、受ける衝撃をこの時は露程も想像していなかった。



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