表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神は何を思う?  作者: 桜花蒼衣
始まりは3歳の誕生日
4/13

閑話-大人達の話-

4月11日 タイトル変更

 話があるからと子供達を追い出したエイスは、アレクに真剣な顔を向ける。

「どうだった? カレイラ州は」

「料理もおいしいし、水もきれい。それに女の子も綺麗だし? サイコーだったぞ」

 アレクは明るくそう言ってから声をひそめる。

「州を治める貴族、オーガスト伯爵は、知らないと言っていたが、あれは知っている顔だった。間違いなく反乱は起こる」

「やはり、そうか。起こるなら1週間後のグレンの3歳の誕生パーティーだろうな。公式にお披露目するのは明日だが、パーティーは11州を治める貴族を招いてだからな」

 考え込むようにエイスが言った。

 カレイラ州は、海に面した州で、いくつかある貿易の拠点の一つ。中でも1番王都に近い。

 そのカレイラで『反乱の疑い』という報を、特務調査官からエイスが受け取った。そこで、命令で国中を回っていたアレクに、予定になかったカレイラを視察するよう頼んだのだ。

「そして、早ければ今日から、パーティー出席者が離れの城に滞在します」

 感情の無い冷静な声で、レイが告げた。遠いところの州は、早めに出発し、王都で準備をする。また、近くの州も、離れの城、といっても王城であることから、早めに来る人が多い。

「だからか。わかった。パーティーが終わるまで、俺は、グレンやユーリを護ればいいと」

「ああ。それと、レイの息子もだ。パーティーでは3人まとめて遊ばせておくからな。部下は2人まで。その2人には、今後も護衛をさせることを考えて選んでくれ」

 息子もと言われた時、レイの眉が軽く上がった。すぐに戻ったが、心配なことが伺えた。

「了解。2人見繕ってユーリ達に対面させる。で、子供達は?」

「多分、私の息子と一緒に……」

 レイは目を閉じて少し考え込んだ。魔力を探っているのだ。そして、淡々と告げる。

「騎士達の訓練所に向かってます」

 了解とばかりに手を振り、アレクは執務室を出て行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ