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エピローグ
長い間お待たせしました。1章エピローグです。
不思議な人と遭遇した翌日。
アレクは第一騎士隊長を解任された。リヒトとジョシュアは左遷となった。グレンを囮にすることは決まっていたらしいが、他の貴族及び騎士隊の手前解任されることになったらしい。
ただし、第四騎士隊隊長としてグレン達の護衛任務は続けるとのことだった。
グレンはアレクと一緒に図書室へ向かっていた。
パーティーの夜に出会った、大賢者について調べようと思ったからだ。図書室にたどり着き扉の前で立ち止まる。
「アレク」
「どうした? グレン」
「あのひ、ありがとう」
小さくグレンは呟いた。
「はっ?」
不思議そうにアレクが返す。
「ユーリにいさまがいっしょなのもあるけど、アレクがきてくれるってわかってたからこわくなかったの」
だから、とグレンは続けて言った。
「ずっといっしょにいてね」
アレクを見上げ微笑みながら。