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はじまりとは、、、
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学は、梯を登りきると、そこは、ひんやりとした空気の漂う、屋根裏部屋に続いていた。
視力の弱い学は、トレードマークになっている黒縁めがねの曇りを、お気に入りの紺色のトレーナーの裾で拭き、辺りを見回し、何故か?、右斜め上を 眼球だけで見上げてニヤリとした。
この動作は、学の癖であるらしい。
屋根裏部屋の造りは低層で、背の高い学には窮屈そうである。
すると木製の机、材質はオークとアカシアで作られているであろう味のある机が、学の視界に飛び込んできた。