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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

もしかしてリズムゲームっすか!?〜この世界のダンジョン、リズムで完封できますた〜

作者: 烏合 一閃
掲載日:2026/02/21

遊んでたんですよ。ちょうど。

ダンジョン。

それは古くからある謎の構造物。あるいは生物。

曰く、それはモンスターと価値あるドロップアイテムを無限に生み出す"胎"であり、冒険者たちを亡き者にし、喰らう"腹"でもある。

そしてまさにそうとしか思えないことに、ダンジョンの中に一歩踏み込むとどこからともなく謎の音が聞こえる。

その音は無害ではあるが胎動だの脈動だのと呼ばれ、ダンジョン存在の謎と共に気味悪がられているのであった。




「グルオォォォオオオオオ!!!!!」


壁に打ち付けた体に追い打ちをかけるかのような咆哮。

鼓膜が破れそうな声量に体がビリビリ痺れる。力の抜けた指先からソードが滑り落ちるのを感じた。

大盾を構えていたはずのバッジが宙に浮いていた。

誰かの血飛沫とモリスの大剣の破片が視界の端で煌めく。


「立って!」

ケミーの叫び声が聞こえるが、体は言うことを聞かない。

回復魔法は前衛優先。

撤退できるか?フォーメーションは滅茶苦茶だ。

というか次狙われたら躱せるか?

相手はとんでもない巨躯のリザードマン。ドラゴンじゃない。一頭。リザードマンたった一頭だ。

だがあんな大きさ見たことねえ。


あぁ、やっぱり俺たちにはまだこのダンジョン、"魔秒の洞窟"五階層は早かったんだ。全滅する…。


ガキィィィイン!!

薄れかけた意識が引き戻される。


「しっかりしろ!」

知らない背中が自分を庇うように立ち、リザードマンの三叉槍を弾き返していた。


「動けるひと!動けない仲間を下がらせて!」

どうやら他のパーティーが助けに入ってくれたらしい。的確な指示が飛び、戦線を持ち直していく。


「ダグリン、大丈夫か!?バッジもさげろ!!」

モリスに引っ掴まれて後衛まで引き摺ってもらわにゃ、動けもしねえ。



血を流し過ぎたのか泳ぐ視界のなか、たった4人のパーティーがクソデカリザードマンに立ち向かっているのがわかった。


剣士の大太刀が、魔法士の光弾が、格闘家の拳が、僧侶の厳つい杖が、リザードマンに放たれる。

巨体のバケモン相手に渡り合う、圧倒的な強さの4人をボンヤリする頭で虚ろに眺める。


ガキッガガッキンッドドドドドッバシュッバシュッバシュッバシュッドゴッドゴッゴキンッ。ドックン、ドックン、ドックン、ドックン。

霞む視界とは裏腹に、耳からはダンジョンの脈動と戦闘の音がイヤにハッキリ聞こえる。

そのとき、二種類の音が合わさって、あ、なんか昔遊んだリズムゲームみたい。

と、一般に前世とか呼ばれる記憶がぼんやり蘇ったのだった。



これは謎の死にスキル「絶対音間」と、ショボい目眩ましファイアボールしか撃てない斥候魔法剣士のオレが、木の棒片手にダンジョンを完封してしまう物語。

出落ちでおま!


棒切とファイアボールでリズムを刻めば相手を完封★

ノーダメクリアも夢じゃない!

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