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戦国転生・足利義輝大政奉還RTA(失敗)

作者: 矢ヶ崎
掲載日:2025/12/25

wiki見て雑に書いてみた。まともな代物と思ってはいけない

 戦国時代の誰だかに転生した。よくあるネタだ。フッ、俺もその手の小説は色々読んできたがその時ふと思った。


 誰が一番難易度高いのか?と。


 例えば無能。有名所では織田信雄(信長の息子の1人)や、一条兼定だ。ゲームでも確実にステータスが低い事で有名なのだが、それが転生者に置き換わった場合、ただ無能が減るだけなのでむしろ難易度的には下がる。一条兼定とか土井さん優遇してれば余裕でしょ。信雄なんて周囲に優秀な奴がワンサカいるし。


 そうなると、むしろ有能な奴に転生した時の方がキツいんじゃないか?

 さらに言えば周囲がクズの無能揃いだと最悪ですよね。そこまでひどいの、日本の戦国時代だとどこになるのかわからんのだが。世界史で見ればボードワン4世とか家族も部下もクズしかいない上に自分もハンセン病になっててかなり詰んでる。おまけに欧州からの救援も期待できないというどう足掻いても絶望な奴ですよ。それに比べれば日本の戦国時代なら余裕余裕。


「では、本日より足利左馬頭義藤とする」


 そう宣言するのが六角定頼。戦国時代の、というよりは某ゲームで初期にアホみたいに強い設定で存在する雑魚国家・六角氏のジジイである。本来、足利将軍家の烏帽子親をするのは管領の仕事であるのだが、当の管領・細川晴元のクソ野郎が俺の父親である義晴と絶賛喧嘩中。今も見事に(将軍の方が)敗北して近江へ逃げた所である。管領がいないから六角に頼みましょうねー、ってわけだ。めちゃくちゃ抵抗されたらしいが、管領代に任じて無理矢理押し通したんだってよ。

 左馬頭に任じられたのも「次期将軍はこいつなんで!」というアレらしい。明日には京都から使者が来て、俺が次の将軍になるらしいよ。13代目だってさ。


 当たり前だが、管領である細川晴元がいるのに何してんねん!って事でブチギレるのは確定的に明らか。


 なんというか、うん。意味わからん。そりゃ戦国時代も到来するわ。だって上が勝手に混乱して相争ってるんだもん、誰だってバカ上司なんてスルーして手前の仕事に集中するでしょ。


 で、だ。室町幕府の13代目っつったら足利義輝じゃんね?誰やねん、義藤。って思ったら、割とみんなコロコロ名前変えてて草。バカかよ。他に、やることは、無いのですか。


 無ぇンだよ!!他に!!出来る事が!!!!こちとら11歳やぞ!!!!!!


◆◆◆◆


 京都に戻りました。良いのか、それで。と、思ったら全然良くなかった。細川国慶とかいうアホがヤクザみたいなカツアゲをしており、公家のみなさんがブチギレ中だったわ。何してん、マジで。細川って奴は皆殺しにした方が良くない?


「じゃあ、国慶は将軍の敵なんで」


 と号令を下してやりました。後は周囲の人が好き勝手絶頂に殺ってくれるでしょう、と甘く見ていたらさにあらず。ジャンピング土下座で国慶が謝罪してきた。だがな、この世にはやっちゃいけねぇ事があるのよ。それが「パワハラしてきた奴が泣いて謝ってきたから許す事」だァーッ!ぶっ殺してやる!クズの家系を絶ってやるァァーーッ!


 逃げられた。クソがよ。


 俺が足利義輝だったとして、なんか最後は三好の連中に斬られて死ぬじゃん?だとすれば、まず生き残るための手段を考えねばならない…。そういや三好とはたびたび和解してた気がする。そんで細川晴元をどうにかせいよ、みたいな話を反故にしたりして関係が常に悪化するという意味のわからん事をしていた。今は敵なので殺ってくれるならどうぞどうぞ、なんだけどな。


 足利家の領地だが、よくわからん。丹波とかも一応はそれらしいが、実際には細川の領地みたいになってるらしいし。どっちにしろ収入やら何やら地に足付けてなきゃダメでしょ。

 やっぱ細川一族は滅ぼさなきゃ!(使命感)


 そんなこんなをやっていたら、親父様が細川晴元と喧嘩しだした。晴元が没落しつつあるので政敵である細川氏綱に乗り換えようという魂胆らしい。国慶の上司が氏綱なんですが、逃げられたのはそのせいか…?えっ…うちの親父、バカすぎ…?


「晴元が義維を擁立したようです」

「おファッ!?」


 義維というのは親父である義晴の弟である。阿波にいる。阿波って確か、徳島県だっけか。うどん、みかん、カツオのたたきに比べると圧倒的に何もないのが徳島。四国でも他1県で済ませられる程度の存在感なのだが戦国時代は違うんですね。(暴言)


 意味のわからん状況になり、結局六角のジジイが裏切りやがった。いや、最初は和睦を画策してたらしいんだが、上手くいかなかったそうだ。俺は知らんけど。で、各地で晴元の軍が氏綱の軍を打ち破り京都に迫ったため親父と共に建設途中の将軍山城へ入る。


 はい、負けたー。


 細川・六角の連合軍に囲まれて何をしろと言うのか。クソがよ。城を焼いて脱出、近江の坂本に逃げると、六角のジジイが来た。裏切者め!って言ってやろうかと思ったが、めちゃくちゃ憔悴してたわ。なんかスマンなって気分になってしまった。

 その後は細川晴元と面会してクッソ嫌味言われまくってぶっ殺してやろうと心に決めました。

 六角のジジイが色々と骨を折って和睦は成立。京都の今出川御所に行く事となった。


◆◆◆◆


 ゆっくり出来るかな、って思ったら全然出来ねえ。三好長慶が晴元を裏切った。晴元が三好政長の方を重用したのが気に食わんらしいんだが、この場合、晴元の方が裏切ったんじゃねぇのかと思うんだが、三好は部下なので仕方ないんだろう。

 長慶の方が本家なんで、そこは筋通したらんかいってワケだな。これは圧倒的に長慶くんがジャスティス。

 これに便乗して「もういっそ、細川一族を朝敵認定とかしてくんねぇかな?」ってママンに相談したら「朝廷が恨まれるから無理」って言われた。役に立たねえな。何のために存在してんだよ朝廷、って愚痴ったら「帝のためね」の一言で終了しました。そっすね。


 摂津で三好が三好と喧嘩した。長慶が政長を討ち取ったそうだ。誰だよ政長。


 って思ってたら晴元に連れられて、また近江坂本に戻る。だるい。

 なんか親父が若狭を抑えるため、若狭の武田に娘を嫁に出すとか言い出したので止めておいた。無駄だ。どっかの公家にでも嫁に出した方がマシやで。若狭とか戦国じゃ空気。ほぼ空き地ですよ。


 すぐに戻れるだろうとタカを括っていたら、親父が肥大化した。全身がむくんだ状態になったのだ。ミシュランマンやんな。ともかく、京都に戻る算段とつけねばと晴元と共に中尾城を築かせつつ、城砦を築きつつ前進。

 穴太の辺りで親父が憤死した。

 怒る所あった?


 あったわ。京都の東で戦闘になったのだが、細川の野郎がどっか行った。マジなんなのあいつ。意味がわかんねぇんだけど!つーか、史実の義輝とかよく発狂しなかったな?こんな意味不明な不思議ちゃん揃えて何が出来たのか。

 流石の六角軍も三好相手にやる気ナッシング。そのまま撤退したんで、俺も逃げる事にした。


 近江の堅田とか言う場所で一休みしてたら幕府の政所頭人である伊勢貞孝によって拉致られる。京都で無理矢理三好と和睦させたいらしい。無茶言うなや。流石に今の状況で和睦は無理筋やろ…細川晴元の首持ってこいや!

 などと言っていたら、六角のジジイの勧めで朽木に逃げる事になった。入れ替わりに幕臣たちが三好に寝返っていった。それはそれで身軽になって良いのでは?

 このまま三好が細川の連中を皆殺しにしてくれれば天下泰平待ったなしじゃんね☆


「伊勢の屋敷で宴会をしている最中、長慶めを討ち取らんとしたのですが失敗したようです」

「何してくれちゃってんのォォォーーーッ!!」

「ですがご安心を。すぐさま京都に攻め入り、三好勢を追い散らします!」

「いや、無理だろ。安心要素0やんけ!」


 案の定、撃退されたらしいです。当たり前だよなぁ?相手2万とか聞いたぞ?こっちの数は…いや、聞くまでもねぇや。いくら数がいても烏合の衆だろうし。いてもいなくても同じな気がしてきたぞ。


 その後、遊佐長教の暗殺に成功したと大喜びする幕臣たち。意気揚々と出陣、味方3千の兵を持って京都を奪還しましょう!とか言っている。いや、無理だから。

 こっそり細川晴元が戻ってきてたりしてるけど、無理だから。晴元の野郎、絶対許さんからなお前。


◆◆◆◆


 三好との和睦を六角のジジイ…は死んだそうなのでその息子が仲介してきた。六角義賢。定頼、レスト・イン・ピース。


 和睦の条件は俺が京都に戻り、細川家の当主を氏綱にして晴元は出家させることだった。ちなみにこいつら親戚ってだけで兄弟でも何でも無かった。本家である細川京兆家に養子に入ってるらしい。そんなだから弱体化してるんじゃないですかね…。


「え?細川家は全員打ち首でよくね?」

「な、なんという事を!?」

「いや、争いの原因あいつらだよね?喧嘩両成敗で皆殺しにしたら京都も平和でみんなハッピーでは?大樹は訝しんだ」

「そのような事は…」


 提案してきた義賢くん、大困惑。むしろ将軍たる俺が細川族滅を目指してるとか意味不明過ぎるんだろう、細川家は足利将軍家にとっては側近中の側近なので。戦場からいきなり消える側近とか、それは側近じゃなくてバグか何かなんよ。そういうバグはTASで利用するだけであって現実の部下としてはノーサンキュー。


「表向きは和睦として進め、裏で三好と手を組んで細川の一族を滅ぼせばいい。朝倉?どうせ動かねえよ、一向一揆と殺し合うのに忙し過ぎて」

「それは…そうなのでしょうが…それについては三好殿と相談されては如何か?」


 こいつッ、丸投げしやがったッ!六角はよォ、そういう所だゾ?この玉無しヘナチンが!プワァーッ!


 そんなわけで京都に戻ってきた。何度目だったかなぁ…。もう段々どうでもよくなってきた。あ、一応近衛なんとか言う人と一緒に3千人くらい引き連れて堂々たる帰京ですよ。


「そんなわけで細川ぶっ殺してyo!役目でしょ」

「何を突然」

「いやいや、突然じゃねーでしょ。むしろ細川を除けば陪臣にはならなくなるんじゃぜ?」

「!」

「他にもウチで勝手に動くアホがおるんで始末しちゃいなよ…進士、上野、摂津辺り。いやマジでスマンかったんだけど、あいつら勝手に暗殺とか目論むんよ。俺なんも言ってねぇのに」

「………」

「お前ん所の目ぼしい奴ら御供衆にするよ。あと伊勢(貞孝)のおっさんも許す。朝廷とのやり取りで骨を折ってもらうだろうしな」


 伊勢のおっさんいきなり俺を拉致って和睦させようとするワンマンプレーで混乱に拍車を掛けやがったからな。もうちょっとタイミング考えてもろて。そこについてはちょっと叱っておかねばとは思うんよ。ええ歳ぶっこいて何してけつかんねん、と。


 長慶くん、めっちゃ悩んでいる。元よりこの長慶くんは父・元長が細川晴元の裏切りによって切腹に追い込まれており晴元に対しては恨み骨髄なのだ。あくまで晴元に対してなので、氏綱を相手にするには悩む所なのだろう。そもそもが三好は阿波の細川氏の部下だったため陪臣だ何だと蔑まされているのである。主に幕臣どもから。マジあいつら何なんすかね、ロクな事しねぇわ。


「和睦については良いのですが、それ以上については相談いたしたく思います」

「色よい返事を待っている…と言いたいが、やらんと三好はそのまま滅ぶぞ。やるなら将軍として許可を出す」


 俺の言葉にびくりと体を震わせて、長慶くんは出て行った。あいつ、自分が一番天下に近いとわかってんのかな。わかってなさそう。ただ、反応から察するに将軍に取って代わろうとかは全く考えてなかったっぽい。ヌルい、ヌルすぎる。幕府の中で実権を握って~とか生ぬるいにも程があるわ。


 ここまでこの時代に生きてきて、俺は確信した。周囲の連中はほぼ中小企業の無能経営者と同レベルだと。

 本来経営者は先の事を考えたりしなきゃいけないのに、目の前の仕事で精魂尽き果ててる。故に、先への対応が遅れる。常に後手後手に回って失敗するのだ。死んだ親父も大概だったが、ほぼその場の思いつきで動いて大体は失敗する。

 先見の明が無いんじゃなく、そもそも見てすらいないのだ。

 落ち着いた状態で、体制が整っていればちゃんと対応だって出来ただろうし、失敗してもノウハウの蓄積があったはず。だが、それが無い。なので進歩も何もない。


 室町幕府自体がその場の思いつきみたいな感覚で出来上がった代物なんで、そりゃ七回生まれ変わっても滅ぼすべきですわ。その後も応仁の乱以降はひたすら混乱し続けてるんだからネ。バカじゃねーの。バカだったわ。


 そんなわけで、俺としちゃあ諸悪の根源たる幕府をどうにかしたい。俺の生存ルートで。鎌倉幕府だって将軍不在で続いたんだし、イケんじゃね?俺は生きてるけど、もう将軍じゃねーし!って事でよろしくお願いしまーす!


◆◆◆◆


 ところで足利がダメだったら次は吉良、その次は今川な!って言う取り決めがあるらしい。


 吉良。静岡県の辺りでひっそりと内部分裂している弱小源氏サークルみたいな状況である。戦国を舐めに舐めきっているとしか言えない連中だ。そうなると今川なのだが、桶狭間で信長の準備運動程度にボコられる程度の存在である。


 いや、実際にはつよつよ大名筆頭みたいなアレなんですが、基本ゲームで認識している俺みたいな人間からすれば開幕今川没落スタートじゃんね?つまりは期待薄。既に信長が生まれているのかどうかすらわからんけど。生年まで覚える程マニアじゃねぇんだわ。

 そもそも和暦上等な現状では西暦何年かすらわかんねーよ。泣かすぞウグイス平安京だぞコラァ!


 まぁ、当の足利家に至っては開幕で三好家内部分裂が発生するまでリセットし続けない限り次のターンで滅亡する程度の存在だが。


 やっぱ難易度高くねえかな?最高かどうかはわかんないけど。


 この時代の足利将軍家のお仕事と言えば、大名どもに対して手紙(電波怪文書)を送り付ける事と、なんか書類をひたすら作る事である。気分はもう書道家なんですが、クッソだるい。やけくそに肩が凝る。


『どうなの今川君、将軍とかやってみない?吉良とかもう弱小過ぎて話にならんでしょ。マッハで上洛よろ』(意訳)


 などと書き送ってみるなどした。そんなお手紙爆撃をしている最中、朝倉が逃げ込んだ細川晴元をスマキにして京都に持ってまいりました。よくやった、ジュース奢ってやろう。ちなみに持ってきたのは朝倉延景くんである。年齢は同じくらい。今の俺が17で、彼は19歳か。若い者同士って事で褒美に「義」の字をやろう。金が掛かんねぇからな!ワハハ!あと左衛門督もあげちゃう。朝倉では異例と言われ、今後の事も考えて御供衆にもしてやろう。


 まぁ、今後没落するだろうけど頑張れよ。宗滴死ぬまでは最強朝倉なんで。ゲーム開始から2ターン目くらいには死ぬけど。


「そんなわけで煮るなり焼くなり好きにするといいよ」

「おぉ…」


 長慶くんがドン引きしておる。尾羽打ち枯らした晴元を見て憐憫とかを覚えているんだろう。甘い、甘いぞこってりと!そこは「サッカーやろうぜ!お前ボールな!」くらいは言わないと。今川ん所から息子連れていくわ!って返事あったから、戦国ファンタジスタとサッカー勝負とかに使うが良い。使用後は確実に息の根を止めるように。将軍との約束だぞ!


「はい、これ殺人許可証な」

「殺人許可証…?」

「このままでは主殺しになるだろ。なので三好は将軍の指示によってやりました、マジ働き者!ヒュー!ってわけよ」


 内容はシンプルに晴元がいかに無能であるかを記し、天下泰平の為にこれを除くべしとしてある。元より親の仇ってわけで、長慶くんには気張って吊るし上げて頂きたいもんである。一緒に来てた松永がそのまま引きずって持ってったけど。

 そのまま次は細川氏綱ですね。中央を潰せば後は地方。

 とはいえ、あまりにやりすぎると周囲の大名も「次は自分かも…」と疑念を持ってしまうかも知れないので、大きな過失をしない限りは積極的には手を出せんわな。やったら速攻でお手紙アタックで殺ってもっらって許可証発行する簡単なお仕事よ。


◆◆◆◆


 伊勢のおっさんが帰ってきた。帰ってきたのはいいんだが、幕臣の中で親三好派と反三好派が出来た。反三好が好き勝手に動き回る連中揃いで将軍まいっちんぐですよ。面倒くせぇ…。

 なので排除しましょうね~。松永くん、出番ですよ。三好の覇道のために働け働けェ!ヒャッハー!


 こうして上野、進士、摂津は排除された。まさにnkt…。


 三好長慶のためなら何でもしてくれる松永くんも反三好の幕臣を殺せてニッコリ、俺もアホが死んでニッコリ。これはwin-winの関係ですわ。

 こうして三好の下剋上は完成した。俺も朝廷で「いやー、ようやっと落ち着きましたわ」などとコメントを出すくらいに余裕が出来たわけよ。実際、これで畿内は落ち着いてきた。晴元も無事に処刑されたし、めでたしめでたし。晴元の首は四条河原で晒し首にして、その前で抜刀術の2人が3日3晩微動だにしない決闘をしたとかしないとか。


 まぁ、細川家の分家が騒いでいるが、そもそもあいつがクソ無能だからだし。阿波守護の細川家もブーブー文句を言ってきたけど「は?そもそもお前らが無能だからでは?甘えんな、不覚を取る方が悪いわ。それでよく武家とか言ってられんな、おおん?」とお返事して煽っておいた。後は適当に三好のナントカが殺してくれるだろ。確実に殺せ。


 そんな京都の情勢を、公家のみなさんが新聞記者ばりに地方に伝えている。金の無心と共に。山科言継卿とかが酒飲むついでに金の無心をして回ってるらしいよ。たまにすごい公家がいる。飛鳥井とか駿河に蹴鞠教えに行ったらしいし。戦国ファンタジスタの師匠とか、確実にマーキュリードライブフォングの使い手だろ。ヤベぇな公家。バカに出来ねーわ。


◆◆◆◆


 結果。なんか戦争が激化してた。いやなんか、どいつもこいつも手紙で「認定してくれ!」みたいなのを送ってきたんで、そのまま「いいぜ!!」って返してたらどの大名も足元固まったみたいで盛大にドンパチ始めました。

 こいつらホンマ…!


「次は誰だぁ…宇喜多直家?浦上家家臣ね…OKOK、you、殺っちゃいなよ、っと」


 西の方は落ち着かねえ。東の方は通常運転。あー、桶狭間って何年だっけかな。既にもうその時点でわからんのだよな。関ケ原が1600年だった気がする。他は知らん。半端な数字とか覚えるわけ無いんだよなぁ。戦国エンジョイ勢の限界よ。

 ともかく、今川も上洛しそうにない。尾張があるので仕方ないんだが、出兵の準備はしてるらしい。どのみち時間が掛かるのは仕方ないんだよね、この時代は常備軍なんて誰も作ってないから。


 で、今の所は西の方がそりゃもう大変な事になっている。


 まず尼子。あそこは新宮党とかいう連中と当主が争っている。よくわからんのだよな。新宮党というのは尼子の親戚筋の主力部隊みたいな奴らなのだが、周囲の評価は「態度がデカくて気に入らねえ」である。そして新宮党と尼子家の当主である晴久の両方から手紙が来ているのだ。ダルい。

 なので晴久の方に「「粛清します」なんて言葉はいらねえッ!ぶっ殺すと心の中で思ったならッ!その時既に粛清は完了しているンだッ!「粛清した」なら使っていいッ!」と書き送る。戦国に伝わるプロシュートの兄貴よ。

 新宮党の方は知らん。「こっちを当主と認めて欲しい」とか生ぬるい事を抜かしよる。当主を殺る覚悟が無いなら出しゃばるな。死ね。


 大内家で起こった大寧寺の変?とか言う事件でクーデターが勃発。家臣の陶隆房とかいう奴が首謀者であるのだが、よくわかんない。ので、ここで甲賀のスーパーNINJA和田惟政に聞いてみる。


「大内家の陶隆房ですか。なんでも大内家で度々排除されていたようで、九州の大友家と組んでいるとか」


 溜息が出た。そんなんダメに決まってんだろ。地元に味方がいないから外から味方を持ってくるとか馬鹿の仕事だよ。アホか。大友もダメだな。何もわかってねぇわ。名前が似てるだけでなんとかなるはずも無いっしょ。いや、そんな事は考えてないだろうけども。

 お前は失敗するんで認定するも何も無いですね、さようならっと。


「いやー、今日も働いたなあ!そろそろ大政奉還しちゃうかな!」

「ダメです」

「ダメか…」


◆◆◆◆


 ゲロ吐きそうな顔をした長慶くんが来た。暇なんすかね?具合悪かったら家で寝てれば?


「今後の事についてご相談が…」

「お前なぁ、幕府の内部で実権握ってヒャッホゥするんじゃねぇのかよ」


 お前が好きにやればいいだろうに、何深刻そうなツラしてるんじゃい。っと思ったが、どうも考えていたより幕府の重鎮という職責が重かったらしい。というより、幕府の形式が変わりすぎてて困っているらしい。

 最初は細川に成り代わって管領になって、とか考えていたのだが、俺が割と丸投げしまくって管領どころの話ではなくなったというのが現状だ。

 三好長慶、良い奴なんだが所詮は良い奴の限界って所だろう。


 早い話が、この戦乱の世の中をどうにかしようって考えとか全く無かったのだ。畿内は落ち着いてはいるものの、それなりに緊張状態は続いてはいる。細川家が族滅したわけでもないから仕方ないんだが。

 他にも伊勢の北畠や紀伊の畠山などがいる。六角とも別に同盟してるわけでもないし、丹波や播磨と言った京都に近い場所が割と細川寄りなのだ。丹波は来年にでも攻め込むらしく、準備を進めているんだとか。好きにしたらええねん。


「とりあえず三好政勝(宗渭、政長の子)と香西の奴をシメとかねぇと面倒になると思うけど」


 あの2人は幕臣というよりは細川晴元の家臣だった。なので勝手に動いてた。多分、今後も勝手に動くだろうから、先にシバいとかないと絶対面倒になると思う。出来れば殺すべき。うん、殺ろう。香西は讃岐のどっかの城主だって話だし、阿波が本拠地の三好からしたらシバいておいて損は無い相手だと思うぜ。細川のついでに殺っちゃえ☆


 そんな話をして追い出した。辛気臭い奴だ。お前が始めた戦争だろうが!


 あとはあれだなぁ。仕事が振れる奴がいるよな。六角はなんかイマイチ頼りにならねえし、朝倉も越前から出てこねえ。本当にロクな奴がいねぇなあ。誰かいねーかなぁ。信長ァーッ!はやく来てくれェーッ!


◆◆◆◆


 丹波で松永ブラザースがスーパー松永ブラザーズと化していた。素晴らしい。波多野何某とかが討ち取られた。テンションブチ上げた十河一永も勢い余って摂津や河内から紀伊にまで攻め込む始末。ワンダー過ぎるだろ。摂津だけ落とせばいいのに暴れすぎワロタ。これが鬼十河か。畠山高政とかいうのは紀伊の奥地に逃げ込んだとか。ただ、ここには雑賀衆とかがいるので迂闊に踏み込めないらしい。

 圧倒的ではないか、三好軍は。


 それに対し、三好長慶はイマイチ精彩に欠ける。

 自分の仕事が追い付いてないのに部下が勝手に馬車馬のように働くのだ、ちょっと待てやと言いたくなるんじゃなかろうか。


 言えよ。お前の部下だろうに。


「長慶くんは何をあんなに悩んでるんですかねぇ…」

「……大樹の言う事は正しくはあるのですが、筑前殿にはいささか厳しいのでは」

「そうかなぁ?厳しいかなぁ?」


 戦国ぞ?乱世ぞ?生ぬるい手段で生き残れるはずもなく。さっさと新しい幕府の体制とか考えろよ、こちとら神輿ぞ?そんなん考えるわけねーんだよなァァーーッ!(怠惰)


 とはいえ、今、長慶くんに倒れられても困るので少しは考えないといけない気がします。


 そんなわけで数少ない幕臣たちと相談する。大館晴光、三淵藤英、長岡藤孝、和田惟政の4名。寂しさが募るな、幕府はもう終わりだよ。ちなみに藤孝くんは元は細川でした。細川晴元に対する俺の悪感情を読み取ったのか名前を変えてきた。こやつ、できる…!


「今後の幕府について、長慶くんの苦悩も軽減しつつ色々と意見を求めたい」

「これまで通りでよろしいのでは?」

「おおん?これまで通りに戦国乱世続行はさすがにアカンでしょ。そんな事抜かしたら帝もマジギレ5秒前やんな」

「つまり、大樹はこの戦乱の世を治めたいと…」

「流石は大樹!」

「ヨイショはええねん。意見だせや意見!」


 全員悩みだした。俺もだよ。くそう、役に立たねえな。俺もだよ。


「俺としては帝に大政奉還して、帝が「お前が次の武家の棟梁な」って選んでくれりゃいいと思うんだよ。実力も無い奴とか邪魔なだけだし。あと朝廷とか微妙に存在価値ねぇし、そうやって存在感出してもらおうかと」

「それは…さすがに難しいのでは?各大名たちも従わないでしょうし」

「それな。今の長慶くんもそれになってんのよな。圧倒的な実力とまではいかねぇし」

「畿内は安定はしておりますが、畿内だけの話ですからね」

「あとは銭の問題もございましょう。戦続きですから」

「経済政策か。何か良い金稼ぎが出来ればいいんだが」


 当たり前だが、カジュアル戦国エンジョイ勢はそんなものは知らん。金を稼ぐ方法は大航海時代で貿易を…それだ!初期にリスボンで塩を買い、アムステルダムで塩を売ってガラス玉を買い、どっかの島でガラス玉を売って砂糖を買う。途中で海賊に喧嘩を売って船を増やしていく戦法は地中海最強伝説の第一歩。サラセンの海賊すらも食い物にした俺の腕前の見せ所じゃねぇの!


「よし、貿易するぞ。どっかの港を確保しよう」

「妙案ではありますが、何を売りますか?」


 何も無かった。完。


◆◆◆◆


 山城は一応、足利の所領みたいな扱いらしい。京都近辺ですね。ここらで適当に内政チートできれば良いのだが、出来るはずも無く。大体、山城って言っても特に何も無い。俺の灰色の脳細胞をもってしても出てくるのが山城新伍だけだ。つまりは泡のお風呂はバブルスターよ。バブル絶頂期に薬事法違反で会社が倒産したがな!

 マジで役に立たない知識しか出てこない。


 四天王のみなさん(単に4人しかいない幕臣の事である)と相談しつつ出来る事からコツコツと…戦国時代が終わるのは遠いなァ。


 ところで俺、剣の修行とか全くしてないんですけど塚原卜伝はどこですか。

ベースになったのはワンダースワン版の「信長の野望」です。まともなはすもない

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