小島雑貨店
【カラオケ喫茶サロンのじま】
次はカラオケ喫茶だが、このお店は18禁として知られているので、小学生は入れないのでパス。
【宝田団地内郵便局】
郵便局はお役所なので、やはり、ここもパスだ。
【小島雑貨店】
そうなると、次は小島雑貨店だ。ここの店番は店主の母親であるおばあちゃんがやっている。
雑貨店とは書いてあるが、なぜか一番品数が多いのが釣り具類だ。
この辺は川に囲まれているので、釣りをしたい住人はここで釣り餌を買っていくのだ。
基本的にはDIYに必要なものが売られているので金物店と被っているような感じだが、そこはお互いにジャンルが被らないようにしているらしく、お店ごとに買えるものは決まっている。
閑話休題、この雑貨店の店番のおばあちゃんは、最近、少しボケているらしく、また、耳も遠いので、話をするのが難しいとシマオが忠告をした。
が、空気を読まないのが特技のレイヤはずかずかと店に入り込み、店番のおばあちゃんに話しかけるのだった。夏休みの自由研究の話から、”しま”がつく地名について聞いたはずなのだが、彼女の返答はこうであった。
そうかい、おばあちゃんが子供のころはねぇ、この季節にはトウモロコシ畑に行って、よく生のトウモロコシを食べたもんだよ、それでね、ときどきねぇ、アメリカの飛行機が飛んでくるもんだから、そら来た!逃げろー!ってね、それで・・・・・・・
これを2巡聞かされ、すわ3巡目に入るのか!?というところでシマオが「おばあちゃん!ごめん、もう家に帰らないといけない時間なんだ!」と言って二人の服の裾を掴んで出ていくのだった。
「助かったぜシマオ!」とフジショーが感謝すると、レイヤは「ごめん」としょぼくれるのであった。
シマオは「僕もここのおばあちゃんと話すのは久しぶりだけど、まさかこんな風になっているとは思わなかった、これが”老人ボケ”というものか」と、大人から話を聞いて浅く知ってはいたものの、実際に”老人ボケ”した老人との会話”がどんな感じになるのかは知らなかったことを吐露した。
3人は、失意のうちに隣の島田金物店に臨むのであった。