夏休みのシマオ
日曜・休日のシマオは、両親と一緒に彼らの職場に行く。つまり、シマノ美容室に行くのだ。家でTVを見るのは退屈だが、一人で外に行く気にはなれない。学校が休みの日は大体玲也の方から遊びに来るので一緒に出掛けることが多い、というか、[友達と出かける]=[玲也と出かける]、なのだ。玲也も、フジショーとシマオ、遊びに行くならどっちに先に行くかというと、圧倒的にシマオの方なのだ。この2人は幼稚園からの付き合いなので、お互いに気の置けない仲なのである。フジショーは幼稚園の年長になってから転入してきたので、年少から同じクラスでやってきたシマオよりかは親密度ランクが下になる。なので、シマオの方もなんとなく玲也が来るのを待ち受けている状態になっているのだ。
だが、今日に限って玲也は来なかった。時計は10時30分を回っているが、この時間でも来ないということは、寝坊しているか、体調を崩したかのどちらかだろう。「レイヤ来ないな」とシマオが呟くと、それを耳にした彼の母親が「また寝冷えでお腹を壊してるんじゃないの?」と苦笑いしながら返した。『去年の今頃もそうだったっけ?』と思い出しながら、シマオは玲也の様子を見に行くことを母親に告げると、彼女は「じゃあ、お見舞いの品を持って行かなくちゃね?」と言ってから夫と店員たちに断りを入れ、それから美容師の白衣を脱いで私服に戻るとシマオを連れて外に出るのであった。




