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たからしまのちズ  作者: まろやかポン酢風味
フジショーんち
49/87

文脈の解明

たからしまのちズ

ななつのこたち ひとつのこ

しまのなかに ひとつのこ

いちねんにつき ひとつのこ

ふちまでいって およぎましょ

しままでおよいであがりましょ

あがればしまのこのたから

「”題名(だいめい)”だけ考えても意味が無いから、今度は文章の方を考えようか」とシマオが話を進める。「じゃあ、まず”ななつのこたち ひとつのこ”だね」と玲也(れいや)が言うと「七つの子って、なんか歌で聞いたことがあるな」とフジショーが感想を言う。「問題は、”ななつのこ”っていうのが7人の子なのか、7歳の子なのか、ってところだと思う」とシマオが言うと、「年齢(ねんれい)だとしたら”ひとつのこ”は1歳の子って意味になるよね?」玲也が付け加える。「七五三(しちごさん)ってわけでもなさそうだし、それじゃわけわかんねーな」と感想を述べるフジショー。


「それに”しまのなかに ひとつのこ”との関係が(わか)らないね」と玲也が(かぶ)せる。「”ひとつのこ”が1人の子って意味ならわかりやすいな」と言うフジショーに「それもそうだね」と応えるシマオ。続けて、「つまり、7人の子供と1人の子供がいて。さらに、島の中にも1人の子がいるってことかな?」と言いつつそれを落書き帳に記述していく。「人間なら”ひとり””ふたり”っていうはずだけど、人形なら”ひとつ””ふたつ”って数えるしね」と玲也が言うと、他の2人は「それだ!」と声を上げる。


「じゃあさ、”しまのなかに ひとつのこ”って、どういう意味だ?」とフジショーが問題提起し、さらに「最初に7個の人形と1個の人形、その次が島の中の1個の人形?」と最後は疑問形(ぎもんけい)になった。「そこなんだよね、脈絡(みゃくらく)が無い」とシマオがぼやく。「みゃくらく?」と他の2人。「”みゃくらく”っていうのは、文章の前後のつじつまが合うかどうかって意味だよ」と教えるシマオ先生。流石(さすが)である。


「”ななつのこ”は元から居て、”ひとつのこ”が後から来たってことかな?」と玲也が仮説(かせつ)を立てた。「でも、その次では”しまのなかに ひとつのこ”だよ?」とシマオが疑問を述べると、「実は全部関係ないんじゃないの?」とフジショーが今までの話をひっくり返す。「「あー」」他の2人は(きょ)()かれて、むしろ感心する。「確かにそうだね、一枚の紙に書かれているからと言って、書いてあることが全部関係があるとは限らないよね」と納得(なっとく)するシマオ。話は振出(ふりだ)しに(もど)った。

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