怪文書の内容と考察
ななつのこたち ひとつのこ
しまのなかに ひとつのこ
いちねんにつき ひとつのこ
ふちまでいって およぎましょ
しままでおよいであがりましょ
あがればしまのこのたから
「この『ちズ』って地図のことではないような気がしてきた」とシマオが言う。「『いちねんにつきひとつのこ』って言うのは、人形をホーノーするってこと?」とレイヤが問うと「多分そう」とシマオが頷く。フジショーはこういうのが苦手なので黙って二人の推理に耳を傾けていたが、「『ななつのこ』とか『ひとつのこ』が人形だとして『ふちまでいって およぎましょ』とか『しままでおよいであがりましょ』とかはどういうことなんだ?」とフジショーが沈黙を破る。
「人形が泳ぐわけねーよな」とレイヤが常識を述べると「だよなぁ」とフジショーが同意する。
「もしかすると儀式のことかもしれない」とシマオが言う。続けて「子供が、村の人しか知らない奉納の儀式について書いたものだとしたら…これは宝島の地図ではなくて…」と歯切れの悪いシマオ。彼の英知をもってしてもここが限界点と言うことなのだろうか。
「じゃあ、誰かが人形を持って泳ぎながら人形が泳いだことにするとか?」とレイヤが推測を述べると「そうかもしれない」と返すシマオ。「『しままでおよいで』と言っても、ここが島だってなら川からここまではかなり遠いぞ?」とフジショーが疑問を呈すると「すぐ近くの用水路じゃね?」とレイヤ。この辺は田んぼの中程なので、あちらこちらに水田に水を入れるための灌漑用水路があるのだ。




