↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/88

境内と社

ようやく()()いてきたシマオだが、(あし)はまだ(ふる)えていて調子(ちょうし)(わる)いようだ。とはいえ、とにもかくにも頂上(ちょうじょう)()かないことには(はなし)にならないので、玲也(れいや)とフジショーで両脇(りょうわき)(かか)えて階段(かいだん)(のぼ)ることにした。シマオの(からだ)比較的(ひかくてき)(ちい)さいがそれに比例(ひれい)して体重(たいじゅう)(かる)いので、(しょう)2の少年(しょうねん)二人(ふたり)でも軽々(かるがる)(かか)()げることができた。むしろ、2人(ふたり)にとってはシマオの体重(たいじゅう)よりも(かれ)装備(そうび)しているカバンと水筒(すいとう)(ほう)(おも)いと(かん)じるほどだった。


階段(かいだん)(のぼ)りきったところにあるもう一つの鳥居(とりい)(くぐ)った(さき)には戸建(こだ)住宅(じゅうたく)()いてあるような物置(ものお)きの2~3(ばい)はありそうな(おお)きさの(やしろ)があった。(ふる)ぼけたその(やしろ)はところどころ塗料(とりょう)()がれ()ちており、そこからは(くさ)りかけの木材(もくざい)()(かく)れしている。もう何年(なんねん)交換(こうかん)されていない様子(ようす)(くさ)りかけたしめ(なわ)には茶色(ちゃいろ)()みがついた(ふる)紙垂(しで)何枚(なんまい)()いていたが、一番(いちばん)(みぎ)のものは根元(ねもと)から千切(ちぎ)れており、反対側(はんたいがわ)一番(いちばん)左側(ひだりがわ)のものは途中(とちゅう)から(やぶ)()ちた(かん)じだった。


鳥居(とりい)から摂社(せっしゃ)(ちい)さな神社(じんじゃ)社殿(しゃでん))の(あいだ)にはあまり(ひろ)くない拝殿(はいでん)があり、()(ひく)(くさ)がところどころに()えていた。そして、摂社(せっしゃ)出入(でい)(ぐち)()がる階段(かいだん)最上段(さいじょうだん)には人形(にんぎょう)()った少女(しょうじょ)(すわ)っていた。3人(さんにん)とも、この(くら)くて不気味(ぶきみ)雰囲気(ふんいき)(くろ)短髪(たんぱつ)少女(しょうじょ)には見覚(みおぼ)えがあった、「川村(かわむら)…さん?」とフジショーが()うので玲也(れいや)(ようや)くこの少女(しょうじょ)名前(なまえ)()づく。この、異常(いじょう)なくらいに薄暗(うすぐら)境内(けいだい)(うつむ)いた(かお)はより一層(いっそう)(かげ)()くなっているので表情(ひょうじょう)がよく()えなかったが、()われてみるとそう()えなくもない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。