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誘惑



 思い出すだけでそそられる。

 その姿は透明な魂の様で、鮮明な景色を魅せてくれては僕をクールにさせてくれた。芳しい匂い。その度に思った。こいつの為なら頑張れると。

 溢れ出る気力漲る情熱、最高に僕は夢中になった。あいつとの出会いは、人生を爽快にさせてくれた。離れたくない。僕にはお前が必要なんだ。そうしてそっと、手を伸ばす。



「はい。覚醒剤所持で逮捕。これで二回目だから実刑ね」

「どうしても我慢出来ませんでした」






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