前へ目次 次へ PR 2/30 天使とワルツを 「お困りですか。美君なお嬢さん」 「その、何すべきか分からず迷ってますの」 「お嬢さん。貴女にとって人生とは何でしたか?」 「辛い事もありました。楽しい事や悲しい事も。でも今では全てが輝かしい、美麗な思い出ですわ」 「ならお手を。どうか私と踊って頂けますか?」 「勿論喜んで。天使様」 乙女は踊る。雲間から射し込む光の梯子を、天使に手を取られ昇りながら。 ベッドの老女は静かに息を引き取った。穏和な微笑を浮かべて。