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7 第334飛行小隊

 太陽が頂点を越えた頃、飛行場に帰還した4人のファミリア達がいた。


「新人ちゃん来てるねー、いいよ、かわいい!」


 4人の中で一番小柄なファミリアが顎に手を当て品定めをするようにシオンを見る。


「優しくていい子そうですぅ、よしよししたいですねぇ」


 隣にいた大柄なファミリアもシオンの頭を撫でまわす


「おい、やめろ引いてるだろ……」


 2人の間に割り込むようにして目つきの鋭いファミリアが2人を引き剥がすと


「もうなんか見たことあるって顔だな、さては司令官に同じことされたか……」


 シオンが顔を背けると目に手を当て大きくため息をついて


「まあ全員変な奴かもしれんが、悪いヤツではないんだ」


 ケタケタと笑う小柄なファミリアを尻目に


「それより自己紹介だ、オレはエリン・メラーラだ」


「階級は伍長、そしてこの隊の副隊長ってわけよ」


  改まった口調自己紹介すると、隣にいた小柄なファミリアが手を挙げて


「はいはーい、僕がこの隊の隊長ミラージ ソアラ

階級は曹長だよ、よろしくー」


 最後に待ってましたと言わんばかりに大柄なファミリアが話し始める


「わたしはフルカーン サラミスです、階級は兵長、ママってよんでもいいんですよぉ」


 サラミスが言い終えると手を広げてシオンに抱きついてこいと言わんばかりの顔でこちらを見る。

 シオンは困惑しつつも抱きつくもサラミスの大きなモノに窒息しそうになり、もがきながらサラミスの背中を必死に叩く。

 呆れながらエリンが間に割って入るように二人を離れさせるとシオンは呼吸を整えて


「わ、私はディアピッツィア シオン、階級は一等兵です」


「迷惑をかけるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします」


 カーテシーをして顔を上げるとソアラが明るく弾んだ声で


「早速だし、仮想空間で僕と訓練といこうか」


「一応訓練は一通り済んでるんだよね? 」


 シオンは唾を飲み込むと小さく頷く。


          *



シオンが気がつくと目の前には真っ白な景色が広がり、まるで時が止まっているような静寂さでシオンが戸惑っていると


「大丈夫そうだね、ここは仮想空間と言って僕たちは今コンピュータの中にいる、ここでは実際の戦闘環境を再現できるんだ」


 そう言うと周りの景色が、ただ際限もなく続く平野、鬱蒼と木々が生い茂る森林、戦闘によって廃墟と化した都市などが目まぐるしく変化していき、最後には色とりどりの花が咲く野原へと変化する。


「今回は訓練だけど実際は君の命は一つだけ、だから理想は僕の撃破すること、でも生きていれば君の勝利だよ」


 二人の目の前にそれぞれ小銃が現れるが、ソアラのSCAR-Lと呼ばれるシオンとは弾の口径違いの5.56mm弾を使用するライフルにはアンダーバレルグレードランチャー、バレル上部につけられた銃剣などアクセサリーがついているものの、肝心のマガジンがついていないため発砲ができない。


「僕はハンデで発砲しない、これでどうかな?」


 シオンは眉をひそめつつも首を縦に振り、二人はスラスターを始動する。

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