ダリアの新しい生活、お金があればどうにかなる
人は 愛だけでは生きていけない
お金は 必要不可欠です
お金で愛は買えません そして愛だけでは生きていけない これ現実!
ダリアは夫の無謀な行い ( 離婚結婚騒動 ) の対策のために急遽舞踏会から帰宅した。離婚による各種の変更届の手続きや荷物の整理をして寝ていない。
それでも実家には知らせておかないとならないので、徹夜の目にはまぶしい朝日の入る執務室。ダリアは実家の兄に手紙を書いた。
エリオットの愛人に子供ができたので離縁しました。平民のダリアとして 生きていきます。住まいが決まりましたら連絡します。父には良しなに伝えてほしい。
簡単にまとめるとこんな内容だ。兄は来春結婚して男爵を継ぐ。父は楽隠居せず商会の方に本腰を入れるらしい。
ダリアは、ラザフォード家を出た足で教会に行き白い結婚の届けを出す。承認を受けて、商業ギルドに出向く。以前から目をつけていた下町に近い中古住宅を平民ダリアとして購入した。
セバスとマーサに退職金代わりにと義母と家の購入を考えていた。二人は結婚もせずラザフォード家に長年仕えてくれた。二人には、頼れる身内は近くにいない。
亡くなった先代が準備するつもりだったが急死で出来なかった。
ダリアは、二人と共に暮らそうかと思っている。下町に近いが、下位貴族屋敷にも近い。治安も良い。日常の買い物も近くで済ませることもできる。
小さな庭と裏には家庭菜園ができそうだ。セバスは、花を植えるのが好き。マーサは料理上手だから裏に畑があれば喜ぶだろう。
家は、2階建て。1階は台所、お風呂などの水回りに、小さな食堂とリビング 個室が2室。2階は個室3部屋ある。三人でも十分な広さだ。
前の住人が残していった家具があるので、カーテンや布団シーツ、日用品と食事の用意だ。
商業ギルドカードの残高を見て驚いた。詳細確認したら、結婚前後、父が商会から売り上げの1割を毎年振りこんでいた。
持参金はラザフォード家のために使うつもりであったが、離婚するならダリアのものである。まして不貞による離婚。持参金は返却されるのが筋。
ダリアは父親から見ても、小さい頃から変わった子供だった。日常使っている石鹸がヒリヒリすると言って、肌に優しい石鹸を作ろうとした。安いお肉を美味しく食べるためにハーブを工夫していた。
洗濯が大変だからといって箱の蓋に羽根のようなものを板で作ってぐるぐる回す。洗濯の実をお湯で溶かして入れるとさらに良く汚れが落ちる。寒い冬など重宝する。
どこから考え付くのかはわからないが変わった子供だった。それらをわたし( 父 )が見つけて完成させた物が商会を盛り立てる商品となっている。
わたしは、既存にない物の申請届をダリアの名前で出していた。申請後5年は売り上げの1割がダリアの口座に振り込まれている。わたしも息子もダリアの行く末が心配だった。
こんな風変わりな子は結婚できないと思っていた。請われて結婚できた。放蕩者のエリオットの話しか聞こえてこない。たまに社交界に出ていても、いつも義母の後ろにいて話もゆっくりできない。
なかなか子供もできず、ラザフォード家に居づらいのではないかと心配していた。父と兄の思いはギルドカードに蓄えられていた。
誤字脱字報告ありがとうございます。
2024年5月修正しました。




