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子爵夫人になるために、ただひたすら教育(洗脳)を受ける

嫁は洗脳され働きバチになった  

厳しい義母から生まれる嫁は優しくはない


夫にも厳しくしてください

 学院を卒業してダリアは18歳でエリオットと結婚した

ラザフォード子爵家の女主人となるために、何もなかった初夜の次の日から 義母にたたき起こされた。


 義母は屋敷の執事セバスと家政婦長のマーサに屋敷の家政について、ダリアの教育を任せた。それと並行して貴族子女としての躾がなされた。家庭教師でなくお義母様自ら行う。朝から寝るまで、息をつく間がない。死んだように寝るのが唯一の休憩だった。


 お義母様の社交のドレスは、今ある物を手直しして利用している。エリオットのためにお金は使ってもお義母様自身に使うことはなかった。お義母様と家政婦長のマーサと私三人の秘密だった。


 婚姻1年後から子爵家の社交については義母のお茶会から参加した。寄り親の伯爵家の覚えめでたくと、神経をすり減らした。結婚後2年目にして領主の仕事が増えた。子爵家の領主であるエリオットは、3年前に父を亡くし 若くして領主になっていた。


 知識も経験もない。執事セバスと義母がエリオットの代行をしていた。私が思いのほか仕事が出来る事から、領主の仕事を押し付けることにしたようだ。

 なぜ?エリオットがしないか?社交に忙しい。領主!それで通るのか!子爵家は!家が傾いたのも義父が、息子に甘く何でも許すからだ。 


 領主の在り方を亡くなった義父は、何も教えていないからエリオットは、現実を知らない。お金は勝手に湧いてくるものと思っている。義母も息子可愛さで言いなり。


 執事セバスと家政婦長のマーサは、今の状況が悪いことは分かっていた。ダリアには懇切丁寧に、厳しく教育を施した。エリオットにすべきことも含め 18歳の世間知らずを洗脳しまくった。 

その結果、エリオットに厳しい妻が出来上がった。


 エリオットにしたら、甘やかす義母の横で口うるさい可愛げのない妻、ダリア。ダリアが領政の事で相談すれば、セバスに聞けばいい。屋敷の事を聞けばマーサに相談しろ。


 セバスとマーサが困っているので相談しているのに、なにも役に立たない領主のエリオット。ダリア24歳にして、子爵夫人として独り立ちを迎えた。

結婚して7年、夫なしでもラザフォード家が回るようになったころ、義母が亡くなった。長かったが、ここまでが過去の話。


 子爵夫人として初めての王宮で開かれる。春の宴。貴族なら必ず出なければならない。お義母様の代わりに初めて出る大きな舞踏会。

 母の亡くなった後なので、落ち着いた色のモスグリーンのドレスを身に着けた。義母に頂いた真珠のネックレスとイヤリングを身に着ける。戦闘準備完了?


 今までは義母とエリオットが社交を行っていた。ダリアは参加したことが無かった。親子はそれぞれ違う馬車で出かけていた。ダリアも義母の様にエリオットは別の馬車で出かけた。


 夫婦そろって出かけることなどなかったので エスコートされる必要も忘れていた。それだけダリアは、箱入り嫁だった。洗脳とは恐ろしい。

誤字脱字報告ありがとうございます

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