ベッツの回想 1
なかなか構想が進まず時間が空いてしまいました。
亀の如く進むかもしれませんがよろしくお願いします。
大寒波です。我が地も雪が降り一日中零下です。
健康第一でご自愛ください。
ベッツは優しい父と母に恵まれ幸せだと思っていた。母の死がすべてを変えてしまった。父は仕事が忙しく以前の様にベッツとの時間を持ってくれなくなった。母の死を受け入れられない自分を持て余して、部屋から出ることが出来ない。そんな自分に寄り添ってくれたのがダリアさんだった。
ダリアさんに甘えてしまった。自分のためにダリアさんが無理して屋敷に残ってくれていた。最初は病弱なベッツの友達として屋敷を訪問してくれた。
母を亡くしてからは誰もがベッツに気を使い腫れ物を触るように遠巻にされていた。母を失くした寂しさを乗り越えなければと思えば思うほど夜は眠れず食欲もなくなった。
貴族の令嬢は感情を露わにしてはいけないと泣くことも愚痴ることもできなかった。そのうち母の友人だと言ってエリザベーナ様が頻回に訪れるようになった。
「ベッツが元気にならないと私、あなたのお母様になれないのよ」
と言われるようになった。なんだかんだとお菓子や薬にお花や人形などを届けてくれていた。本当に私の母になるのかお父様から聞いていない。
お父様と話すことが無いから再婚の話など知らなくても仕方ないのかもしれない。
お父様はもう母を忘れて再婚するのかと思うと胸が苦しくなる。部屋を訪れるエリザベーナ様の顔を見るのも声を聞くのも辛くなってきた。私は部屋に閉じこもることで自分を守ることにした。 医師は気鬱によるからお父様に気長な療養をと伝えた。
薬が処方され毎日服用しても、体が怠くなりいつもうとうとと眠くなった。
ハンナが来たのがその頃だった。エリザベーナ様が私のためにと紹介してくれたらしいが他の使用人と違って、乱暴で自分勝手。私の侍女のマナを見下す。嫌いだ。
それでも、ハンナが来た頃から少しづ元気になってきた。それは嬉しかった。少し元気になったらエリザベーナ様がお茶を一緒にとか一緒にお散歩とか
いろいろ言ってくるようになった。香水の匂いがきつく胸の開いた品のない服装は私は嫌だった。
お父様との再婚の後押しをしろと言われた時は驚いた。お父様がエリザベーナ様と再婚してほしくないので返事はしなかった。私の色よい返事がないことに不満を持ったのか部屋にあまり顔を出さなくなった。
いつごろか食欲がなくなり体力が落ち眩暈を起した。部屋から出られない。ベッドに腰かけることもできなくなった。侍女のマナや料理長がいろいろ工夫してくれても食は進まない。苦い薬が増えていった。
部屋の外からエリザベーナ様の声が聞こえるが私の部屋に来ることはない。
そんな頃、お父様が洋服屋さんを呼んでくれた。どうせ着て行く所もない。体力もない。やせ細った体ではドレスなんていらないとお父様に言いたかった。でも、来てくれたダリアさんはこんな私に普通に声を掛けてくれた。
その頃は頭がボーっとしていたのではっきりは覚えていないがうさぎのぬいぐるみがとても可愛かった。いつも私の枕もと置いておいた。起きているときは抱きしめていた。着せ替えドレスが何着もあってマナに手伝ってもらって 着せ替えをして楽しむことが出来た。
ダリアさんは本を読んでくれた。執事に抱っこされた私と一緒に散歩に出た。少しずつ元気になってきたのに、急に腹痛や手足のしびれが出てきた。あとは覚えていない。
誤字脱字報告ありがとうございます




