お嬢様デトリックスウォーターを飲みましょう
エリザベーナの騒がしい嵐が玄関に向かった。
「ベッツイナー様エリザベーナ様はもうこちらには来ません。静かに休めますよ。マナさん白湯と蜂蜜とレモンと塩を用意していただけますか」
マナさんはすぐに部屋を出ていった。
「お嬢様今までのお薬は飲まなくていいですよ。その代わりこれから作るジュースを飲んでくださいね。水分をよくとって体の中の病気の元を少しづつ体から出しましょう。苦い薬はお休みです。お好きな果物はありますか」
「お薬止めても良いのですか」
お嬢様は不安そうだが、青汁を飲まないのは嬉しそうだ。
「あの青汁は辞めましょう。体に悪そうです。私でも飲みたくないです」
「ダリアさんも」
「お嬢様と同じです。さあお茶にしましょう。美味しいお菓子もありますからね」
ダリアはそっとベッツイナーの手を握る。
「つらかったですね。口当たりがよいですから 少しづつ食べてみて」
少しずつお菓子とお茶を飲みお嬢様は寝台に横になった。
しばらくすると新しい医師が診察に来た。その後伯爵と話している。果物は磨り潰して絞ってジュースを作る。果物には利尿作用がある。白湯に蜂蜜とレモンの輪切りを入れて少しの塩、デトックスウォーターを作る。
医師の許可を貰う。デトックスウォーターを侍女に説明をしてお嬢様に飲用を進める。
食事は柔らかな消化の良い物を用意してもらう。ダリアは侍女のマナと一緒にトイレの世話から着替えや食事の世話をする。夕方帰宅しようとお嬢様に声を掛ける。ダリアに手を伸ばす。
「今日はここに居て」
部屋の外のバタバタとした様子から何かあったことは分る。新しい医師の診察、飲まなくなった苦い薬、不安が募ったのだろう。
「ダリア様、自宅の方が良ければ今日はお嬢様の側に居ていただけませんか?旦那様からもお願いしたいそうです。出来ましたらお話もしたいそうです」
執事のワイルドカードは何か言いたげに話す。自宅に手紙を託す。そのまま今日は伯爵家に留まることにした。
城で仕事中に緊急を告げる手紙が届いた。ここ最近ベッツの体調の悪化が気にかかっていた。急変の知らせかと焦った。まさか毒を盛られているとは思わなかった。あの子に恨みを抱く者などいないからだ。
母親の死で気鬱から病を起し、ほとんど部屋から出たことがな。医師は気鬱の病だと言っていた。自分が妻の死を受け入れられなかったようにベッツも同じだった。私は城での仕事にかまけて家に帰らなかった。ベッツにどう声を掛けてよいかも分からなかった。帰宅できても帰りは遅い。ベッツの寝顔だけ見ていた。
毎回執事からベッツの様子を聞いていた。気鬱だと思ってあまり気にかけなかった。1年前ごろからベッツが食事に同席しなくなった。部屋で過ごすことが増えた。医師は精神的なものだからとこれ以上良くならないと言われた。
エリザベーナは亡き妻の友人であった。お茶会によく来ていた。妻が病になり寝込んだころもよく屋敷に来ていた。妻の亡き後もなんだかんだと屋敷に来ていた。ベッツが喜ぶならと受け入れていた。
半年前エリザベーナの家、ダイアナート子爵家から婚約の申し込みがあった。とてもその気にならないので娘の病が心配で再婚は考えられないと言って断った。それでもエリザベーナは気にせずベッツに会いに来ていた。
たまに自分が在宅の時は、お礼を兼ねてエリザベーナとお茶をした。何回かエリザベーナに「ダナーは再婚して新しい家族を持つべきだ」と言われていた。ダナーと愛称呼びを許したことはない。自分の曖昧な態度が、娘に死を近づけたと知った。
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