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ハルトと凜、二人でチーム・ゴットハルト


「長瀬さん、盗み聞きは趣味悪いよ」

『ごめんごめん。でも、聞こえるのが悪い。これ正論だなこれ』


 わたあめふんわりショートにあんず飴みたいに光沢のある赤い眼鏡。

 縁日の子供のように好奇心旺盛そうな、くりくりとした瞳。

 鼻筋は通っていて、白い肌に差している血行が良い赤み。

 その下にある泣きぼくろ一つが美少女のカテゴリー入りに貢献していた。


 登校前か帰宅してきたのか格好は制服。

 横浜名門お嬢様学校のグレーのブレザー、スカートはグレーとホワイトのチェック。

 純白のワイシャツ、その胸元にはピンクのリボン。

 ミッション系なので左胸に十字を模様した校章の刺繍があしらわれている。


 一流会社役員の娘だが気取ったところはなく、生粋のゲーマーでネットゲームや家庭用やレトロゲームにどっぷり浸かっているジャンキーだ。


 ゲーム知識はハルトに引けを取らない。

 主にアクションとシミュレーション系とシュミレーションRPGを得意とする。

 経験最優先のハルトに対して、何事も予め戦略を練るゲームスタイル。


『それで、何故に海外へ高跳びしたの?』

「だから、ヴァニシングライダーに乗っていたら、異世界に飛ばされたんだって」

『またそんな嘘を。そんなに私に10000円返したくないの?』

「違うって! 借りたものは返すよ!」


 出世払いと出かかったが、このボケは致命傷になるとグッと堪えた。


『じゃユー、異世界なのに何で通話出来るのさ?』

「それは分からないよ。ただ、通話料がとんでもない値段になっていない事を願っているよ」

『この映像は? ネット使えるばい!』

「いや、このテレビカメラどうやら君と話す時だけみたい。ネットに繋がらない」


 自分自身でさえ半信半疑なのに、信用しろなんて無理な話だろうが、ここは友達として一つ一つ正直に答える。

 実際、凜の整った長い眉毛は、困惑または疑念が原因なのかずっとハの字のままだった。


『なら魔法見せて』

「僕はただのゲーマー」

『女神様は?』

「僕は死んでない」

『チート能力は?』

「僕自身チート」

『ぷぷぷのぷ、カッコ笑い。お話になりません』


 彼女の異世界もの趣向はスローライフ系と悪役令嬢派。

 などと自身の傾向はともかく、異世界好きな凜でも中々受け入れられないのが事実だ。

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