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拝啓、神様。 転生場所間違えたでしょ。  作者: 熊ごろう
森の賢人

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「55話」

それはそうと……。


「バナナ美味しいけど多すぎない?」


美味しいんだけどね。

一房15本ぐらいあるのかな、これ。

タマさんとかなり食ったけどまだ一房丸々残ってるんだよねえ。


「けぷ」


タマさんもお腹一杯のようである。

げっぷして、お腹をぽんぽんと叩く姿はとても可愛らしいです。


「どうしよう、げっぷするタマさんが可愛すぎる」


「どん引きニャ」


ごめんて。

心の声がダダ漏れだぜい。


「あまったのはリタにやるニャ」


「あ、そうだね。そうしよっか……ギルド証また更新して貰ってるしね」


バナナをリタさんにお裾分けするのは良いと思います!

ギルド証の件もあるしね、別にこちらが悪い訳では無いんだけどね、ご機嫌とっておくのも大事なのですよ。


「検証はこれで終わりかニャー」


お腹一杯になったので満足したのか、タマさんはゴロンと横になる。

このままお昼寝タイムに突入だろうか。


「うんにゃ、まだやりたいのあるんだ」


タマさんには悪いけどまだ終わりじゃないんだな、これが。

どっちかと言うと次のがメインだったりする。


「この触手さ、むっちゃ強いんだけど柔いところにしか刺せないんだよね」


「ニャ」


あれだね、目とか耳とかそのへんだね。

皮膚から直に刺せりゃ良いんだけど、皮膚は硬いし筋肉に邪魔されて深く刺さらないんだよね。


「だから触手の形状……じゃなくて蔦の形状変えたりして刺しやすく出来ないのかなーって」


「いいと思うニャ。 やってみるニャー」


単純な発想だけどね、先が尖ってりゃ刺さり易かろうと。


てかものすっごい普通に触手って言ってたぞ俺!

あぶない……これは蔦なんです。触手なんかじゃ無いんです。触手×オーガは何としても回避せねばならんのです。


「そんじゃまず形状をっと……」


イメージとしてはドリルの先端部分を思い浮かべる。

単純に尖らせてもいいんだけどね、何となくそっちのほうが刺さりやすそうな気がするのだ。


「意外。 あっさり出来た」


「ニャ」


先端よ尖れーと強く思うと、俺の思いに反応して蔦の先端がグルリと回り尖っていく。


思っていたよりもあっさり出来たね。

簡単な分にはありがたいけども。


「あとはー……出来れば先端部分を硬くしたいんだけどな」


硬けりゃもっと刺さりやすいよねーということで。

先端よ、硬くなるのだー。


「ん、硬いぞ……これまたあっさり出来た。まじか」


カッチカチになった。


指で弾くとキンッて感じで硬そうな音がするし。

金属?って思うぐらい硬いぞこれ。


「貫通力上がったかなー?」


「たぶん上がってるニャ」


「それじゃ試しに……的はあの木でいっか」


試すのは何時もの如くその辺に生えてる木です。


とりあえず蔦を元に戻してっと。

オーガの耳にぶっさす勢いで木に向かって蔦を伸ばす。


「……んがっ」


「ニャ?」


蔦の先端が木の幹にちょっとめり込んだ。

思ってた以上に威力はあったね。


あったんだけどー……強度とかいまいちだったようで結構痛かった。


「地味に痛い。 具体的に言うと突き指したぐらい……」


「ニャ。次いくニャ」


少しぐらいねー、心配してくれても良いと思うんだけどなー?

チラチラッとタマさんを見るも完全にスルーでした。悲しみ。


「心配してくれたっていいじゃない……ていっ」


まあ、それがまた良いんだけどね。

とりあえず蔦を尖らせて硬くして、再び木の幹に向かって伸ばしてみる。


ゴスッと音がして木の幹にかなり深く刺さったようである。


「結構深く刺さったね。しかも痛くない」


それに硬くしたおかげだろうか、痛みなどもほとんど無かった。

威力もこれなら皮膚でもどこでも刺さりそうな感じかな。


大分戦闘が楽になるだろうね、これ。



てな感じで俺が成果にニコニコと笑みを浮かべ、必死に蔦を木から引っこ抜こうとしていると……何やらタマさんが首を傾げているではないですか。


また何か思いついたのかな?


「ニャー。 それって他の部分でも出来るのかニャー?」


「ん? 出来ると思うけど」


まあ出来るだろうね、根っことかも刺さりやすくなって良いと思う。


「腕とか鎧みたいに出来るんじゃないかニャー」


「!!? タ、タマさんナイスアイディア!」


おおー!

そうか、木の部分硬くしたら、これ手甲とか、鎧みたいになるかも知れない。


本物の鎧みたいに使えるか分からないけど、硬くなるし防御力とそれに攻撃力が上がるのは間違いないはず!


蔦の感じだとそれほど難しくは無いだろうし……これはきたんじゃないの?


「硬くして……どうせなら見た目も鎧っぽく」


「ニャ」


どうせなら見た目も格好良くしたい。

ただ硬くしただけだと見た目は木のまんまだから……表面は出来るだけ滑らかにして……形は流線型な鎧にしてみよう。


鎧の形状を思い浮かべ、そうなるように強く意識すると次第に右半身の形状が変わっていった。


……なんか皮膚がムズムズするような突っ張るような変な感じ。


「出来た……? 硬くなってはいるけど……」


ほんの10秒かそこらで体の変化は終わっていた。

見た目はまさに木で出来た鎧。それに触った感じもガッチガチでまさに鎧といった具合である。


んで、俺が鎧ぽくなった半身をしげしげと眺めているとですね……。


「腕構えるニャー」


「え゛!? ……こ、こう?」


え、タマさん何をするおつもりで?

いや……たぶん予想はつくんですけどネ?


「ニャ。 痛くなったら言うニャ」


やっぱりだー!

タマさんこの半身の耐久テストやるつもりだ!


まじで手加減してね? 振りじゃないからね?

タマさーんっ?



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