ツンデレ男って、モテる要素皆無ですよね
その通りだと思うよ。
ツンデレって本来女の子に用意されているようなもんだろ?
男がツンデレでも……ただのガキだし嫌われに行ってるようなもんだよ。
可愛いってたまに言う奴いるけど、正気の沙汰ではないね。どこから母性出してるんだろう。もっと他の使い道あると思うよ?
うっ、胸が痛い。
何かで刺されたような気分だ。
誰かに噂でもされてるのかな………
時は9月4日となっていた。
この時期は筆者が早く来てほしい時期らしいがまだ来ません。頑張ってお仕事してね☆
そして中学生は学力テストとかいうものを受けるらしい。北の国限定かもしれないけどね。
さて、僕はニート科の勉強でもしますかぁ?
寝るだけ。それだけでいい。
いやでも、僕は気になることがある。
あの、四月朔日葵の件である。
時を経れば忘れるだろうと思っていたが、どうも僕は時が過ぎるとむしろそわそわしてしまうタイプらしい。気になりすぎる。
僕は衝動的になりすぎなのかな……いや違うという葛藤を無限に繰り返していた。
単純に気になるという心。
同級生だから知らない方がいいという自分勝手な心。
僕はどうする。
前者ッ!!!!!
てなわけで、ブロックを解除し、またフォローしてみた。
5秒くらいでフォロバが返ってきた。
「今学校なうだよねぇ!?なんで!?」
僕は驚きを隠せません。
すると、すぐDMが飛んできた。
『…………フォロバありがと』
『あ、ああ。この前はなんかごめん』
『愛衣菜ちゃんから聞いた。同級生という単語だけで嫌気が指すって』
『今、僕がこうやって話しているのは好奇心の賜物だ。嫌ならブロックしても構わない。』
『好奇心…?』
『ああ。単刀直入に言うぞ。』
『お前の声が聞きたい』
さぁどうなるぅ?
『どうして?』
まあ普通の反応だろう。
『お前、声優志望ってbioに書いてあったよな』
『う、うん』
『俺、声優が超好きなんだわ。だから、タマゴになろうとしているお前の声を聞いてみたくてな』
『……そんなに、聴いてみたい…?』
『ああ』
そう返すと、既読マークと文章書き込み中のマークがついたまま、少し時が経過していた。
返信がきた。URLが送られてきたようだ。
『これ、聴いて。私の声だから』
『お、おう…』
『よければ、感想きかせてほしいな…』
『わかった。少し待ってろ』
僕は何も考えずURLを開く。
そうすると「妹達とイチャイチャするためのエロゲー」というエロゲーのサイトに飛んだ。
「何故!!!why!?!? Japanese!?!? people!?!?」
僕はすかさずDMに戻る。
『おい!!!!エロゲーのサイト開かれたぞ!!!!どうなってんだ!?!?アァン!?』
1分くらいすると返信が返ってきた。
『真堂柚莉菜……』
『はひぇ?』
『って……………キャラのボイス………聴いて……』
僕が飛んだサイトはどうやら間違いではなかったようです。
再びサイトを開き、葵の言う通りにしてみる。
そこで僕が耳にしたのは………………
あまったる〜い、僕が超好みドストライクなロリボイスだった。
しかも喘ぎ声付き。何?今ここで抜けとでも言うのですか???
しまいには愛の告白のようなセリフまで聴けてしまった。なんだこれは。天国かな?
DMに戻り、返信しようとする。
先に1通、『どうだった?』と来ていた。
『あれ、本当に葵はん……?』
『………あたし、こんな時に嘘はつかない……』
『素晴らしい』
『……ふぇっ?』
『俺の好み全てを突いている。素晴らしい。ひとつ突っ込むところがあるとすれば……』
『てめえもうデビューしてんじゃねえか!!!!なにが志望じゃ!!!!もう立派なエロゲ声優だよ!!!!!しかも中学生で!!!!なにやってんの!?!?もう!!!』
『……喜んでもらえて………嬉しい…//』
『ツッコミには動じねえのかよ!!!』
やだもー。この子まいぺぇすぅ〜。
『今度、あたしと通話しない…?』
『きてください。むしろきてください。』
『えへへ…//』
『悠理くん、ライソ交換しよ…?』
『いいぞ』
チィッターには通話機能はない。だからこうやってスカイブかライソを交換するしか通話手段はないのだ。
『今日の夜……早速かけても……いいかな…?』
『俺は一日中フリーダムだぜ?あおいはんよぉ?待ってるぜ』
『じゃあ、今日の7時に、かけるね//』
『楽しみにしてるぜ!』
今日の楽しみがひとつ、増えました。
時、19時!!!
その時来たれり!!!!
私は今、エロゲ声優、蒼井つぼみ様の声を聞くためにアイフョーンを握りしめ、イヤンホホをスタンバイさせて待っております!!!!
蒼井つぼみ?知らない名?逆さにしろ!!すぐわかるだろ!!!
トゥテトテトテリン♪トゥテトテトテリン♪
通知音だ…
そして僕は通話に応対する。
「もしもし、つぼみk」
「お兄ちゃぁん………あたし、さみしいよぉ……」
いきなりスイッチ入ってますか。さあ、僕はどう対応する…?
「つぼみ、僕のところへおいで……沢山愛を注いでやるぜ…」
うわっ、気持ち悪っ。
僕自身でもわかるくらい気持ち悪っ。
「うん……お兄ちゃんのとこ、いく……」
と言った瞬間。
ピンポーン。
我が家のインターホンが鳴り叫んだ。
「ほへ?……」
ピンポーン。
ピンポーン。
「誰もいねえのか……でるか……」
僕は下の玄関に向かい、ドア越しに応対する。
いや、何も言わずドアを開けていた。
開けた先には、物凄く小柄で見覚えのあるお姫様っぽい女の子が目の前に立っていた。
僕は驚きを隠せないわけがない。
「お兄ちゃぁん……」
「つぼみ……お前本当につぼ」
「えへへぇ〜〜〜」
キャラのスイッチが入ったまま、僕に抱きついてきました。
何この可愛いイキモノ。
こうなったらエロゲー張りの進行の強引さ見せてやる…
「お兄ちゃんの部屋に行こうか、つぼみ…」
「うん!!!」
はたから見たら犯罪である。そんなことは知っている。
「で、なんでお前はこんなとこまで来たんだ?」
「お兄ちゃん……いや、悠理くんに会いたかったからよ…」
「何故?」
「私ね、昔は影にひっそりいるような存在で……言い方悪いかもしれないけど、悠理くんの気持ちがよくわかるの。学校に居づらい、行きたくない……そういうのが全て……昔のあたしを見ているようで…」
「でも、クラスの人々も話してみればそんなに悪いものじゃなかったの。あたし、食わず嫌いしてただけなんだな、って。」
「…何が言いたい」
「……………学校、来てみよ…?私たちがサポートするから、ね?」
「………………時間をくれ。」
行く!と言える勇気はまだなかった。
連れ込むゆうきはあるのにね。
「そっか………、でもあたしたち待ってるよ!!」
「……………少なくとも、皆が皆悪い奴じゃねえってことはわかった。あとは僕の勇気だけだ。少しだけ…待っていてくれ。」
「待ってるからね……!」
こいつ、意外と暖かいんだな。
身体じゃなくて心がだぞ?
「じゃあ……………約束します!のちゅー、しよ?」
………、は?
「なんの約束!?しかもちゅー!?それってただしたいだけじゃないデスカ!?」
「…なかよくしよっ、て意味も込めてる……んだよ…?」
「よし、じゃあしてやろうか。その約束のちゅーとやらを……下心など1ミリもありゃうへっせんからな……」
「うへっ…………っていつの時代のキモオタの真似……?」
説明しよう。僕はロリコンのスキルも持っているのだ。
そして彼女は身長144センチ、体重31キロ、王道極まりないツインテールという誰がどこから見ても小学生でしょとしか言いようのない体型の持ち主であったのだ……!!
「さぁて……どうお料理してくれようか」
「…ひっ……!」
そりゃ怖がるだろうね。この僕多分幽霊よりも恐ろしいよ。
「………ちゅーくらいがなによ」
「へっ?」
「あたしはぁ?あんたみたいなドーテー野郎と違うからぁ?経験も豊富だしちゅーなんて挨拶みたいなもんだし?またいつでもかかってきな……んむっ!?」
スキあり……唇、討ち取ったり……!!
まだこれで終わりじゃないぜ……
「んっ……んんっ………………んはぁ………」
当たり前の如く舌を入れてやったぜ……やっぱりロリは最高だな……!
「はぁ……はぁ……」
目がとろーんとしている葵ちゃん。とてもそそります。
「………はじめて……」
「…んん??」
「こんなに激しいの……はじめて………」
どうやら葵ちゃんは処女です。お疲れ様でした。
「さっき、経験豊富だって…」
「嘘に決まってるじゃない………冗談、通じないんだから………っ………でも……」
「でも?」
「これから、悠理くんがいっぱい経験させてくれるよね!!!」
heyそこのお嬢さん、この僕を使って何をするツモリデスカ???
「そこまではさすがにしないよ!?!?」
「…してよー、けちー」
「お前、第一俺のこと好きじゃないだ」
「大好きだよ?」
「ハァ?」
「大好きじゃなかったら、家まで来たり、学校とかにお誘いするわけないじゃんっ………気づいてよ……バカ……」
めでたしめでたし。はっぴーえんど。
これでヒロインは全員揃ったらしいけど、こっからどうするんだろうね。
元々チグハグな文章のクセに、更にまとまらなくなるんじゃない?
てなわけで………ツヅクッ!!!!
語彙力と5000兆円が欲しい。