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こんな冴えない奴が私のヒーローなんて納得いかない!

作者: 前山駄 犬

なんとなく書いてみたはいい物の、正直続けられる自信がないです


おそらく失踪しますが、見ていただけたら幸いです

私は世界に愛されている


『何言ってんのこいつ?』って思うかもしれないけど事実なのだからしょうがない


だって今まで生きてきたこの17年間、何の苦労もなく生きてきたのだから


アイドル顔負けの容姿


知識をスポンジみたいに吸収する頭脳


自分でもちょっと引いてしまうくらいの身体能力


そして、鋼のような精神力


今までに私不都合が起きたことは無かった(そもそも、何が起きてもハイスペック過ぎて問題全部解決しちゃうんだけどね)


そしてなにより、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入るのだ。


例えばあれは私が小学生になったばかりの頃


『友達が欲しいな~』と思いながらこれから帰ろうとした時に、隣の娘から『あの、一緒に帰らない?』って声かけられて、その娘は今の親友だ


例えばあれは私が小学三年生の頃


バレンタインに父に『手作りチョコを渡したいな~』と思っていたら、趣味がお菓子作りの先生が私にチョコのつくり方からマカロンに至るまで様々なお菓子の作り方を教えてくれた


例えばあれは小学五年生の時


徐々に進化を見せ始めた身体能力をぶつける物がなく『なんか人殴りたいな~』と思っていたらそれから次々と突っかかってくる男子たちと喧嘩の日々に明け暮れるようになった


そんなことしてたら『戦闘民族だー!!みんな逃げろー!!!』とか言われるようになっちゃった

女の子に向かってそれは酷くない?まぁそう言われても仕方ないことはいっぱいしてたけどさ

てかによ民族って?その言い方だとまるで私の家族まで戦うのが大好きみたいじゃない!

まぁ否定はしないけどね


まぁ、そんなことが一回や二回じゃなく数え切れないくらい起こり続けてきたのでした


そうして至った結論が『世界は私にダダ甘だ』ってことよ


えぇもうそうとしか言えないわ本当


なんなら自分の人生のタイトルが『世界は私にダダ甘だ』でもいいくらいにこの世界は私に都合よくできているの


そして私は今。。。


『あの、その…これから時間、ありますか?』


なんか変な男に言い寄られています...。



一時間前。


キーンコーンカーーーーーーーーーーーーンコーン

『は〜い今日の授業はここまで。ホームルーム始めるぞ〜。それと相沢ー、そのゲーム機没収だからなー』


『はぁ!!?もう授業終わったんだから別にいいだろ!ちょっとくらい見逃せよ!』


『いいから判子回りしてこーい。先生のせっかくの授業を聞かなかったお前が悪い。先生は悲しくて泣きそうだったぞ☆』


『三十のおっさんが何キモいこと言ってんだか…』


『相沢〜、ホームルーム終わったら判子回り2回周ってこい』


『なんでだよ!!!!』


そんな相沢と難波先生のコントをBGMに帰りの支度をするクラスメイトたち


ハンコ周り…軽い校則違反をした生徒に反省文を書かせ先生方に謝りに行くイベント(多分)

本来なら一回で済むだろうけど、この学校の先生方はノリがいいのでおそらく本当に二週する羽目になるだろう


相沢…口は災いの元って言葉知ってるか?


今は五月。太陽さんの優しい光に少しずつ厳しさが加わり出す季節だ

あぁ、四月ごろの優しく寝かしつけてくれる太陽さんが懐かしい



ここは某県某市のとある学校、私はその学校に通う学生で二年生だ


『いや何処だよ!』って話だがプライバシーの問題でそこは伏せさせてもらいます

決して言うのがめんどくさいとかそんなんじゃないのだ


『ヒメちゃん一緒に帰ろう』

おおっと、小学校来からの友達『崎守さきもり 陽美はるみ』こと『ハルちゃん』から下校のお誘いが!

あぁ、ちなみに私の名前は『赤木あかぎ 清姫きよひめ

ハルちゃんからはヒメちゃんって呼ばれてる


『ごめんハルちゃん!今日は一人で帰りたいの!』


『えーどうして〜、、ハハァーンさては男だな!』


さすがはハルちゃんだ!何も言わずともすぐに分かってくれる

まさに以心伝心というやつだな


『そうなのよ〜。そういうわけで私はこれから彼氏を作りに行くから。バイバーイ』


そう言って私は足早に教室を出て行った


『バイバーイ…ん?作りに?ってどう言う事だろ?』


そう、私はこれから彼氏を作りに一人で下校するのだ


私はねついに思ったのよ

思ってしまったのよ


『彼氏が欲しい』と…


たまに私には突然なんの前触れもなく『何かが欲しい』と強く思ってしまう時がある

そしてそう思った時、私は必ず手にしてしまう


とは言え、さすがに今すぐ出来るわけではない。


たとえ目と目が合う瞬間に両思いになるのだとしてもやはり大前提として『出会い』がいるのだ


魔法でもあるまいしいきなり何もないところから彼氏が出てくるなんてありえないし


何よりつまらない


やはりこういうのは出会いが肝心なのだ!


私だって花の女子高生!ロマンチックでドラマチックな出会いに憧れるものよ。


そういうわけで今回は珍しく追加注文をしてみました!!


あぁ神様、私は欲します

【強くて頼り甲斐があって私を守ってくれるヒーローみたいな『彼氏が欲しい』です!!!】


きゃーーー><///

やっちゃった!欲しいと思ったものに少し付け加えちゃった!


こ、これってどうなっちゃうんだろう。

今まで欲しいと思ったことに何かを付け加えたことなかったからどうなっちゃうかわかんないけど


でもでも、もしお願いした通りになるなら…グフフフフ


こ、これは出会いが楽しみだわ〜。


強くて頼り甲斐のあるのがわかる出会いと言ったら、やっぱり私がピンチの時に颯爽と現れて助けてくれるっていうのがお約束よね♪


それで〜その人は名前も告げずに去っていくの。ただその時にハンカチを落としていくの!


ハンカチには大文字でローマ字が二つ、彼のイニシャルね。


それを私は大事に手に取り家に持ち帰り…


ハンカチについている指紋、汗、髪の毛、その他諸々を採取し


各学校、企業、警察のコンピュータ内に侵入し

そのなかから彼を探し出し、ついでに弱みも握り


一生私に逆らえなくして末長く幸せに暮らすの!!!!


はぁ〜なんてロマンチック。有能に生まれてきて良かったわ


最後の方なんだか違う気もするけど気にしない気にしない


まぁ、そんなわけで今私は1人澄まし顔で街をぶらぶらしています


ここでポイントなのがなるべく人気の少ない場所を通ることです


やはり、ピンチを助けてもらうといえば暴漢でしょ!


か弱い女子高生(見た目は)が1人人気の少ないところに(意図的に)入り込んでしまい

そこに現れる複数の男たち(いい鴨)



前のやつだと男の子があんまり冴えない感じじゃなかったので書き直しです


よーし!今度こそ冴えない子をつくるぞー

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 二週する⇒二周する [一言] ん? 短編だけど、終わってない? まあ、細かい事はいいよね。 ってことで、一言。 ヒメちゃん、それロマンチックって言わないから!(笑 ハンカチ持ち帰り……
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