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枕返し

サブタイの通りです

残念ながら擬人化はしません、ただ巻き込まれるだけです

そして相変わらずグダグダですのでご注意を


皆さんこんにちは、とても素敵な巫女さんこと紅月よ。

今日も依頼を受けて妖怪退治頑張ってはいるんだけど、これはおかしい。

何がおかしいか説明すると、まず私の見た目が大人になってるのよ。

胸はDぐらいで身長は170ぐらいかしら、簡単に言うと素敵な撲殺巫女様みたいになってるのよね。

あと炬茉ちゃん辺りが少しだけ成長してたわ、先に言っとくけど未来でも何でもないから。

だって昨日寝て起きたらこうなってたし、というかここまで説明したら犯人普通に分かるわよね。

枕返しという妖怪の仕業ね、因みに枕返しというのは…

“枕に対する民間信仰が、枕返しの伝承の元になっている、枕返しは人間の肉体と魂を切り離す妖怪として恐れられていた

しかしこれらの俗信が廃れてからは、枕返しは単なる悪戯と見なされるようになっている”

っていう奴よ、民間信仰については自分で調べてちょうだい。

まぁ簡単に言うと、枕をひっくり返して夢の世界に閉じ込める妖怪よ。

でもあるお話しでは一種のパラレルワールドみたいな世界へ飛ばされてたのね、多分私に今起こってるのはそれと同じね。


「何を言ってるんですか貴女は、ぶつぶつと怖いですよ」

「悪かったわね怖くて、良いからあんたは依頼主でも拾って来なさい」

「依頼主は落ちてませんよ、ったく」


そしてどうやらこの世界の私は性格とか変わってないようね、だけど炬茉ちゃんしかいないのが不思議ね。

まさかとは思うけど、いや考え過ぎよねさすがに。

・・・後で炬茉ちゃんに聞いてみようかしら、もし最悪なら枕返しを探し出してコロコロしてやるわ。




ーーーーー




「で、お話しとは?」

「アンタならもう気付いてるでしょ、私が“紅月紫”じゃないって」

「えぇ分かってます、でも貴女の口から言葉を聞かなければ私は何も答えませんよ」


頭の固いところは変わらずね、真実を本人の口から聞かなきゃ動かないって事でしょ。


「はぁ、私はあんたらの知る私じゃない。別次元または一つの可能性に飛ばされた過去の私よ、貴女以外の人物がいない事を教えてちょうだい」

「面倒臭がりなのはどこの貴女も同じですね、まぁ貴女も薄々感付いているでしょうが・・・存在してません。いえこういうべきでしょうか、つい最近まで存在してました」


やっぱり、予想はしてたとはいえ信じたくも認めたくもないわね。

あの娘達が死んだなんて事は、一つ可能性という未来という事は分かってるけど・・・それでもね


「泣きたいのなら泣いて構いません、私は咎めもしません。出ていけというのなら出ていきます」

「大丈夫よ、どうせこっちの私も泣いてなかったんでしょ? それなのに余所者の私が泣いたら意味無いじゃない」

「どこでも貴女は紅月紫であり続けるんですね、弱さを見せず強く見せ・・・」

「それ以上言わなくて良いわ、私が私であり続ける意味も分かってるなら尚更ね」


そう、ここで私が泣いたり弱さを見せたりしたら私じゃなくなる。

強く気を張って弱さや寂しさを隠すのが私という人間、それを止めれば私が私で無くなる気がしてならない。

いや違うわね、ただそう思い込んでるだけね・・・ホントは誰かにぐちゃぐちゃになるまで壊して欲しくて、穢れに汚された自分を見て笑われたいってどこかで思ってるのかも知れないわ。


「大丈夫ですか? やはりまだこの世界(げんじつ)を受け入れられないのでは」

「受け入れてるわよ、だから・・・こうならないように私が全力で動くのよ」

「そうですね、貴女はやはりそうでなくては面白くありませんから」


そう、今は自分がどう思ってるかよりこの現実(せかい)世界(げんじつ)にならないように努力しなくちゃいけないのだから。

まずその為にはここから出ないといけないわね。


「言わなくても分かるわよね? 私が今からやることは」

「当たり前です、既に用意してましたよ」

「投げ渡さなくても良いじゃない・・・それじゃ、また」

「えぇ、次はハッピーエンドで会いましょうね」


ハッピーエンド・・・ね、そうなることを信じてるわよ。

それじゃ、私が今いるべき場所へ帰ろうかしら。


「それじゃ、さようなら」

ーガアァァァァァ!!ー


まるで流れ作業のように取り付いてた枕返しを切り夢から覚ます、私に害を与える妖怪に優しさも何もいらないわ。

いるのはただ、躊躇なく殺せる精神と血に染まっても何も感じない心だけ。

これだけがあれば大抵上手いこと行くわ、後は現実をある程度受け入れる事ね・・・さて、もうそろそろ夢から覚める時間ね。

起きたらみんないなかったっていうのだったら、一族全て消し去ってやるわ・・・




ーーーーー





「いつまで寝てるんですか、早く起きてください」

「はいはい・・・隣からピンク色の声が聞こえるのは無視していいわね」

「バカップルは放っておいて、早くご飯食べて来てください」

「わかったわよ・・・」


全然寝た気がしないのは絶対枕返しのせいね、体は寝てたけど精神は起きてたようなものだし。

あ~ご飯食べに起きないとまたグチグチ言われるわね、仕方ないからとっとと起きましょうかっと!


「お姉さん起きた?」

「起きてるわよ、でなんのよう?」

「・・・妖気出てるよ、他のじゃなくてお姉さん自身から」


微量の、炬茉ちゃんでも感じない程度のものを感じとるなんて・・・

私の側にいすぎたせいかしらね、まぁどちらにせよコリネちゃんが言ってくれなきゃ気づけなかったわね。

無意識で出していた辺り、あの悪夢には相当参ってたようね。


「何かあったの? というかあったでしょ、自分で気付けないなんて普通ないし」

「たまに脛擦りかどうか疑いたくなるわね、まぁちょっと質の悪い夢を見てただけよ。ほら、あんたも言った言った」

「次からは弱い結界でも張った方がいいかも知れないね、それじゃ私は咲夜お姉さんと鉄お兄さん呼びに行ってくるから」


はぁ・・・あの子には敵いそうにないわ、時間が長かったお陰でどこまでかは知らないけど見透かされてるわね。

っと、五月蝿いのがまた来る前にさっさと向かった方が身のためね。

鉄と咲夜ちゃんは自業自得という事でいいわね、あの二人最近イチャイチャし過ぎだし。

はい、未来・・・というか枕返しの魅せる夢に引き込まれたという話でした

某地獄先生みたいな内容なのは許してください、正直枕返しって言われたらあれしか出てこないんですよ


さて、実際にあの夢は現実になるのかと言うと・・・有り得ます

紅月さんや住んでるメンバーの動き次第ではこんな未来にもなってしまう可能性もあるということです

基本的に彼女は優しいのでハッピーエンドを目指します、敵には容赦なくバッドエンドへ送りますがね


ではでは、次の更新はいつになるか分かりませんが気長にお待ちください~

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