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三週目~五週目

三週目


《セミッション:晴樹にコップ一杯の水を渡す》



ひかりは水道の蛇口をひねるどころか台所を素通りし、ストロング缶と眠剤を握って出勤。


最終日の深夜、VIP控室でウイスキーと大量の錠剤を流し込み、帰宅途中に非常階段で嘔吐窒息――酸に焼けた食道を押さえながら呼吸を失い、その週は終了。




四週目


《セミッション:晴樹の給食袋を縫い直す》



ひかりは裁縫セットを放り出し、ほつれたままの給食袋を置き去りにして出勤した。


最終日の夜、酔客に絡まれて路地へ逃げ込み、暖房用の簡易ガスボンベを蹴倒す。漏れ出たガスで意識を失い、マッチの火花が引火――爆ぜた炎で全身を焦がし、その週は終了。




五週目


《セミッション:晴樹に温かいご飯を出す》



ひかりは電子レンジを蹴飛ばし、京子が炊いた米をゴミ袋へ投げ込む。


最終日の翌1:00。

拓海から言われるがままに渡された薬をそのまま酒で流し込む。早朝、幻覚の中で車道へ踊り出し、ゴミ収集車に撥ね飛ばされた。



毎週毎週、痛み方が変わるだけ。目覚めればまた同じ部屋。同じ蝉仙人の憎たらしい声。まるでゴールのないマラソンのような日々が続いていた。

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