山越えをはじめました。
( ゜ー゜)テケテケ(更新でございます)
章タイトルは仮タイトルとさせていただきます。
カリパックだけに。
テケテケテケテケ
(たたえよすばらしき)
テケテーケー
(わがきーみー)
テケテーテケテケ
(ひかりをまといし)
テケテーテー
(わがきーみー)
テケ!
(すごい)
ポンポン。
テケ!
(とうとい)
ポンポン。
テケテーケー
(わがきーみー)
テケ!
(とても)
ポンポン
テケ!
(とうとい)
ポンポン
テケテーケー
(わがきーみー)
ルルスファルドによると、スライムの歌を人の言葉にするとだいたいそんなニュアンスらしい。
テケテケ言っているだけだと思ったら意外に狂信的な歌だった。
さすがに「ええ……?」と思わざるを得なかったが、当人達は楽しそうに歌い跳ねている。頭ごなしに禁止することまではできなかった。
新たな道連れに海人族の少女アルシード、海賊竜の二つ名を持つ獣竜バッカニアを迎えたリィフとルルスファルド、スライムたちは、街道を歩いてリトルバード地方へと向かった。
その気になれば西海から大陸西海岸に上陸、荒野を突っ切ってリトルバードに入るという手も使えた。バッカニアとスライム達、それとうっかり籠絡してしまった竜王族の力を借りればその方が速かったのだが、折角の旅である。街道の生活や文物を見聞しながら、普通の速度で進むことにした。
曲がりなりにも領主をやるならば、近隣地域の情勢や産物などを把握しておくことにこしたことはない。
それに『転生賢者紋』を使えば、一度立ち寄った場所に転移をして移動することもできる。後の行動の選択肢を広げるという意味もあった。
海人族であるアルシードには、陸人族の衣装を身に付けてもらい、獣竜であるバッカニアはルルスファルドが作った変装用の魔石で長身、長髪の人間の青年に偽装して貰った。
一応アルシードはメイド、バッカニアには執事という肩書きを名乗って貰うことにしたが、片目に眼帯をしているともあり、バッカニアは、
<筋者にしか見えん>
状態だった。
とはいえ、リィフとアルシードには外見的な圧迫感のようなものが皆無である。なめられたりからまれたりすることが減るという意味では、ちょうど良いバランスになったとも言えた。
街道の西の果てであるチュリンの街を抜けたリィフたちは、人境と魔境の境と言われるネルヴァ山脈に入った。
普通の陸人と同程度の体力しかないアルシードには少々厳しい道中になる。バッカニアと一緒にルルスファルドの島で留守番をしてもらい、代わりにスライムたちを出した。
ネルヴァ山脈には強力な魔物に分類されるワイバーンなどが棲み、人を襲う。
竜王族などには良く効いた呪の類いも、飢えた獣には通用しない。
だが、テケテケをはじめとする力をつけたスライム達の敵ではない。
当たり前のように斬撃波やドリル、光の槍などを撃ち込んで撃退、撃墜していった。
<物騒な土地じゃな。これでは領地入りだけでも大変じゃろう>
「うん」
二つの紋章の力、スライム達の護衛があり、【白虎門】を使うことで安全に食事や休息を取ることができるので苦労せず進めているが、普通の人間ではこの山越えだけで命がけだろう。
そうこうしているうちに、トロピカルブルースライムたちは岩のような色合いに変化した。
ルルスファルドはふむ、と鼻を鳴らしたあと<おめでとう>と言った。
<トロピカルブルースライムはハイランダースライムに変化した>
テケー!
「ぽんぽん変わりすぎてない?」
喜ぶようにポンポン跳ねるスライムたちを見渡しながら言った。
<もともと環境適応能力の高さが売りの生き物じゃからな。海に連れて行けばまた戻る。テケテケとシルバーバレットスライムとトリシューラスライムたちも高地適性があがったようじゃ。とはいえ、ハイランダースライム以外は寒冷地適性に限度がある。もそっと行ったら引っ込めたほうが良いじゃろうな>
( ゜ー゜)テケテケ(お読み頂き有り難うございました)
次回更新は夜19時を予定しております。
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