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僧院育ちの少年は『神槍紋』『転生賢者紋』を得てぐぅ聖オバケになりました。  作者: 今
西海にて

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水神の話をしました。

( ゜ー゜)テケテケ(更新でございます)

 ともかく当初の目的である、アプサラスの解放はこれで済んだことになる。

 水天呪を解き、ニュンペーの廃墟を再び水没させた。


「できるなら、南海域全体を浄化しておきたいのですが。リィフ様のお力をお貸し願えないでしょうか?」


「南海域全体、ですか?」


 アプサラスの言葉に、戸惑い気味に問い返す。

 このニュンペー王都近海くらいまでならわからなくもないが、南海域全体となると途方もない広さだ。


「はい、水天呪をもう一度、今度はこの海の浄化を願いながら唱えてみてください。リィフ様であれば、ヴァルナ様がお力添えをくださるでしょう」


「……ヴァルナ様、ですか」


 コトノハ教の十二神の一つに数えられている水神で、海洋の守護神。

 実在する神ではあるが、人間に加護を与えたりしたと言う話は古い説話にいくつかある程度だ。

 リィフの十二天呪は、十二神の力をイメージすることで『神槍紋』から力を引き出している。

 十二神の力をイメージしてはいるが、十二神そのものに由来する力ではない。

 力添え、と言われても、いまひとつぴんと来なかった。


「はい、私たちの動向に気付いておいでのようです」


 アプサラスは海原を見渡し、小声で言った。


「今のうちにお呼びしておかないと、あとでへそを曲げられてしまうかも知れません」


「へそを曲げる」


 随分人間的な言葉が出てきた。

 

<あやつも、好き好んでスキュラを野放しにしておったわけではないはずじゃからな>


 ルルスファルドが言った。


「なにか事情が?」


<単純な信者不足じゃろう。神が現世に顔を出し、干渉をするには、それなりの量と質の信徒の祈りの力が必要じゃが、ヴァルナへの信仰の薄い南海や西海では、あやつが顕現するだけの祈りの力を確保できぬ。じゃが、叔父御殿の祈りパワーであれば、ひとりでもあやつを顕現させることができる>


 ――祈りパワー。


 いつもながらひどい言い回しだ。


<呼べる状況が整ったのに呼ばぬとなれば、へそを曲げるじゃろう。逆に、叔父御殿が顕現と助力を望めば、すぐに湧いて来るはずじゃ。救いが必要な状況と、充分な祈りがあれば、応えぬ神ではない。それに、あやつは叔父御殿の存在を捨て置けぬはずじゃ、叔父御殿が水神派につけば、水神の版図は大きく広がろう>


 ――版図。


 自分一人を取り込んだところで、そんなに広くなるものだろうか。

 とりあえずリトルバード地方は掌握できるかも知れないが、戦略的にそう重要な場所になるとも思えない。

 ただ、スライムたちを水神の傘下にいれられるとすると、それなりのものかも知れない。

 一匹一匹がちょっとした『ロード』並みの力を持ち始めている。ヴァンパイアロードとかドラゴンロードとかほどではないだろうが、ゴブリンロードとかとなら、普通にやり合える程度の能力を持っているはずだ。

 もしかしたら、いつの日か、スライム王国を築きあげたりするかも知れない。

 そういうことを見越して考えると、自分を取り込むことは、それなりの意味があるかも知れない。

 やはり実感は湧かないが。

( ゜ー゜)テケテケ(お読み頂き有り難うございました)


次回更新は夜の予定です。


「面白かった」「もう少し読んでもいい」と感じて頂けましたら

『ブックマーク』のところや、その下の☆☆☆☆☆の評価部分をテケテケと叩いて頂けると執筆者の情熱の焔がより高く燃え上がるかと存じます。

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― 新着の感想 ―
[一言] スライム王国の為に!w
[良い点] 面白い! 毎日投稿頑張って下さい! [気になる点] 1ポンとか止めてポンドならポンド 読みやすくするならグラム表記で良いと思う。
[良い点] 面白いです [一言] 続きを楽しみにしてます
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