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僧院育ちの少年は『神槍紋』『転生賢者紋』を得てぐぅ聖オバケになりました。  作者:
化けて出る転生賢者

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闇の賢者ルルスファルド(1)

( ゜ー゜)テケテケ(第五回でございます)

<あたしが死んでからは、ずっとあの子がここの浄化を続けてる。それからというもの、このへんじゃあ魔物や野の獣の死体荒らしがぴたりとやんだ>


 僧侶リィフの側にたたずんだ老いた老尼僧の霊は、目を細めてそういった。


<お主が生きている間は、そうではなかったのか?>


 リィフの傍らに浮かびつつ、ルルスファルドは問いかけた。

 尼僧タリアの姿は、リィフの目には映っていない、声も聞こえていないようだ。


<やらないよりまし、程度だね。一日で死体を喰われることは減らせても、一月に一度くらいは掘り返された。ものが違うんだろうね、きっと>


<そのようじゃな>


 微笑んでうなずいたルルスファルドは、次いで別の疑問を口にした。


<お主は、叔父御殿の師なのか?>


<一三になるまではね>


 老尼僧の霊は首肯する。


<尼僧が男の僧侶を指導するというのは珍しいのではないか?>


 同じ宗派でも、別グループになるのが一般的だろう。


<ああ>


 タリアは苦笑するような表情を見せた。


<見りゃわかるだろうが、この体つきにこの女顔だ。男所帯に放り込んだらあっという間に尻を掘られちまうと思ってね。十三の成人までは、尼僧院で面倒を見ることにしたのさ>


<助産の心得があったのはそれゆえか>


 タリアの墓の前に跪いているリィフの姿を見下ろし呟く。

 尼僧ならばわかるが、男の僧侶がいるのは珍しい分野だ。


<そうだね、尼僧の服を着せて何度となく手伝わせた>


<それはまた>


 良く似合いそうだ。


<是非一度、見てみたいものじゃな>

「面白そうだ」「読み続けてみよう」と感じて頂けましたら

『ブックマーク』のところや、その下の☆☆☆☆☆の評価部分をテケテケと叩いて頂けると執筆者の情熱の焔が高く燃え上がるかと存じます。


次回更新は10時を予定しております。

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