表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

仇花無情

作者: 槁木 しかい

咲くは掃き溜め (したた)かに

埃に(まみ)れ 薄汚れ

(かげ)され 干され

人踏(じんとう)(にじ)られ 風に割かれども

尚も 天に 日に 向かい

小さな花を 咲かせるか


鮮なる花を 咲かせども

さと(わらべ)の目に()まる

憐れ 童の無垢な手で

手折られ (ろう)され はらはらと

憐れ 散華の時来り


不実に散るを 嘆けるか

名も無き草躯(そうく) (しお)れ 朽ち

(ちり)(あくた)に身を()とす

為せど 成らぬを 嘆けるか


輪廻の外の 草の身よ

果てて(つい)えて 其の先に

逝く浄土(あて)無くば 如何(いかん)せん


情けも容赦も ありはせぬ

無情 無常の 世の定め

この世このまま 事も無し




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ