節分(二百文字小説)
「もしもし、母さん」
「お前かい。どうしたんだい?」
「明日の節分に帰りたいので振り込んで欲しいんだ」
「無理して帰らなくてもいいよ。お金だけ送ってくれれば」
「まだ大学生なので仕送りできる程稼いでないよ。とにかく振り込んでよ」
「十万円振り込んでくれたら三万円振り込むよ」
「それじゃ振り込まない方がいいだろ! ふざけてないで振り込んでよ」
「じゃあ七万円でいいよ」
振り込む気がない母に呆れ、息子は受話器を置いた。
「もしもし、母さん」
「お前かい。どうしたんだい?」
「明日の節分に帰りたいので振り込んで欲しいんだ」
「無理して帰らなくてもいいよ。お金だけ送ってくれれば」
「まだ大学生なので仕送りできる程稼いでないよ。とにかく振り込んでよ」
「十万円振り込んでくれたら三万円振り込むよ」
「それじゃ振り込まない方がいいだろ! ふざけてないで振り込んでよ」
「じゃあ七万円でいいよ」
振り込む気がない母に呆れ、息子は受話器を置いた。
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