表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第三回「セパレートネルフ」

「科学講座!」

「中田翔子!」

「君は確か、翔子君の妹の……」

「はーい、菅山清香でーす」

「ショーコはドーシタノ?」

「バイトで欠席です」

「ザンネンだったねキョーコ」

「べ、別に、会うのを楽しみにしていたわけでは……!」

「翔子姉にいいお友達ができて私は嬉しいです」

「妹公認か……!」

「ソーイウイミジャナイトオモウヨ」

「よーし、第三回はヴィディスの神経系、セパレートネルフについて解説しよう!」

「コンカイはキョーコがカイセツスルンダ?」

「ああ。張り切って行くぞ」

「わー楽しみです」

「とは言っても。これはヴィディスに使われている技術の中では一番簡単なものだがね」

「タダノデンキツーシンだしネー」

「でんき……つうしん……?」

「ヴィディスの神経系は、素材こそ違うがその構造自体は人間のそれと似せて作ってある。頭脳たるメインコンピューターからそれぞれのアクチュエーターに電気信号を送り、指定の動作をさせるんだ。まあ、脊髄は無いから同じというわけでもないんだが。で、その経路として使われているのが、セパレートネルフ」

「わからないデス」

「ソウ?」

「セパレートネルフというのは別に素材名でもなんでもなく、単にメタルケーブルと光ファイバケーブルの両方を用いているだけだ。大部分は、伝送速度と耐ノイズ性の面で勝る光ファイバだが、関節部には曲げ半径の問題でメタルを用いている。信号の変換はフォトダイオードやらなんやらだ」

「う、うーん、じゃあ、関節部分は命令のでんたつ? が遅くなるんですか?」

「遅くはなるが、この長さだとそこまで差は出ないな。光ファイバを選んだ理由は耐ノイズ性と省スペース化だ。信号の変換がなければもっとスペースが空くんだがなあ」

「光ファイバのカダイダネ」

「因みに、拳の部分は関節と関節との距離があまりにも短いので全部メタルケーブルが使われているぞ」

「変換器がカサバルからネー」

「ところで先程から清香君の様子がおかしいんだが……」

「ノイズ……ファイバー……マンマミーヤ……」

「ショーコと違ってウンチク聞き慣れてナイカラジャナイ?」

「なるほど」

「メタル……サイクロン……セパレート……スクール水着……」

「それでは諸君、また会おう」

「バイバーイ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ