終わりってあっけない
「馬鹿な……こんなこと、有り得るはずかない!」
縛られ身動きがとれない状態でオースに引っ立てられているレイブンはあからさまに取り乱した様子で叫んでいた。
「あー、まあ確かにボクもここまでとは思ってなかったかな、あはは……」
ボクらの眼の前に広がっているのは、赤々とした炎に包まれながら陥落した西大公の城と、その城下で西軍を蹴散らすボクの弟子2名の姿。
リーズからの情報を元に『西の反乱』リーダーを説得し、レイブンを捕まえていざ革命!!と息込んで大公の城までやってきたらこの有様である。
いや、正確にはボクらがやってきた瞬間に爆音とともに城の一部が吹っ飛んだのである。
「いや~今回ばかりはボクもちゃんとせんせーのこと待とうよ!って説得したんだけどさ。ラグがじっとしてるのつまらない、ってさ」
あのアホ弟子め、一体何回おしおきしたら懲りてくれるのだ。抜け出してきたリーズの報告を聞いてボクはその場で崩れ落ちそうになった。
「お前のツレ、ありゃ本当にこの世の生きもんか? 神の使いとかそんなんじゃないよな?」
「まさか、正真正銘この世の生き物さ。神の使いじゃなくて魔王の眷属だけど」
「もはやあいつら一人ずつ魔王だろ……」
なんて話しているうちに2人の戦いも終わっていた。確かに目的は達成だけどさ……。何はともあれボクはこの後も色々やらなきゃいけない。なんせこれもあくまで通過点でしかないのだから。
「だけど、退屈はしないよな――」
そう、ボクはまだまだ、この世界を楽しみきれてはいないのだ。
いつまでも宙ぶらりんのままが嫌だったので、無理やりですが終わらせました。続きを期待してくださっていた方いらっしゃったら申し訳ないです。




