表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天界最強の俺、下界で親になる  作者: もなか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/12

5.天界最強の俺、150歳になる その4


「おかしい…」

モルディアは腰を低くして壁にピッタリと背中を張り付かせながら辺りを警戒した。


最近はこのくらいの時間になるといつも笑顔でアリエルスが迎えに来ていた。しかしどうだろう、ここ3日間はアリエルスどころか十二神の誰からも授業を受けるように言われなかった。モルディアはこの突然の静寂に小さな恐怖を抱いていた。


「なぜ誰もこない…?やっぱり何か企んでるのか…?…いや、もしかしたらこの間で12日間やりきったからもう受けなくてもいいってことなのかもしれない…よな?」

ずっと怪しんでいたモルディアだが、僅かな希望が生まれた途端徐々に口角が上がっていった。


「…ふ、ふ、ふ、はーはっはー、…はーはっはっはー!やっとあの地獄のような時間から解放される!!」

モルディアは天に両手の拳を高く突き上げて、豪快に笑った。

「はーはっはー!!もう何にも邪魔されない!やっとまた自由を取り戻したんだ!!さいっこーじゃな…ぃ…。。。か?」

モルディアは豪快に開けていた口をポカンっと開けたまま拳をゆっくり降ろしていった。

 ぽてぽて、ぽてぽて

「こ、この足音…い、嫌な予感がする…!」

モルディアは音のする方にゆっくり視線を移した。

「やっぱりだ…」


『は〜い、お久しぶりですよ〜。モルディアさ〜ん』

モルディアは声のする方に素早く体を向けると声を荒らげた。

「ア、アリエリス!!何の用だ!授業はもう終わっただろ!今更なんの用だ!!」

アリエルスは番犬のように吠えるモルディアを見て驚き何度か瞬きをしたが、すぐに笑顔になった。そして、手をぽふっと合わせると言った。

『今日は特別授業ですよ〜。この授業を受けてくだされば本当に終わりになります〜。本当にで〜す。』


モルディアはアリエリスをキッと睨んで言った。

「それは本当に本当なのか?」

『ほんとうにほんとうで〜す。』

「嘘じゃないだろうな?」

『は〜い、嘘じゃありません〜。』

「本当の本当だな?信じていいんだな?」

『ほんとうのほんとうで〜す。信じてください〜。』


 少しの沈黙のあとモルディアは警戒していた姿勢を戻した。そして、アリエリスを信じて諦めて授業を受けることにした。

「分かった…受けるよ授業。…本当の本当のほんっと〜に最後だからな!」


アリエルスはモルディアの言葉に満面の笑みで答えた。

『は〜い。ほんとうのほんとうに最後の授業になりますよ〜。()()()の…』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『では〜しばらくの間ここでお待ちくださいね〜。』

アリエルスはモルディアをいつもの席に座らせると足早にその場から離れた。


 ぽてぽてぽてぽてっ

やがて足音は完全に聞こえなくなった。


「はぁ…なんなんだよ本当に…」

そうため息をつき机に突っ伏し初めてすぐの出来事だ。


 ッドガァーン!!

「な、なんだ!!」


モルディアの目の前の天井が大きな音を立てて崩壊した。そして立ち上げる砂ぼこりの向こうには誰かの影が映っていた…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ