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天界最強の俺、下界で親になる  作者: もなか


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11.ルークは何者?


冒険者ギルドの中に足を踏み入れたハーファンは中の様子を見て怖気付いた。見るからに強そうな人間がたくさんいて、皆がハーファンの方をぐっと見ていた。


「…ルーク、もしかして俺なにかしちゃったか?」

後ろから入ってくるルークがぬっと顔を出した瞬間だった。

『おぉー!ルークじゃねーか!また手柄をあげたそうだなー!』

『おい!そいつは誰だ〜?もしかして浮気か〜?俺と言う恋人がいるのにっ!』

『ひ〜!お前やめとけ!怒られるぞ!ワハハハ!!』


「な、なんだ?!」

あちこちからルークに向けて声が投げかけられている。

『おいおい〜あんまり俺をからかうなよ!…どうしたハーファン行くぞ?』

ルークはハーファンを追い抜くとそのままずんずん歩いて行く。通路の両サイドにはいくつかの机が並んでいて、どれも傷だらけだった。


2人はカウンターの前で立ち止まった。

〝ヒョコ〟

カウンターの下で紙を整理していた女性が顔半分だけ出してこちらを確認している。

『あ!す、すいません!』

すぐに女性は立ち上がるが、後ろにふらついた。

『あわわわ!危ない危ない…ほ、本当にすいません!』

『ハハハ、大丈夫だぞ。いくつか要件があってだな…まずこれだな。』

ルークは笑いながら3枚の紙を差し出した。

『これ…3つ依頼を受けていたんだが、2件は依頼主の確認済みだ。これはギルドからの依頼だから確認してもらいたい。』

そう言うとどこからか何かの大きな角を取り出すとカウンターにドンッと置いた。


受付の小柄な女性は少しビクッとしていたが、すぐに姿勢を正すと仕事を始めた。

『は、はい!すぐに確認致します。…え〜依頼がデーモンバイソンの討伐…。これはデーモンバイソンの3つ目の角で間違いないですね…はい!確認できました!ご協力ありがとうございます!』

女性は自分の手のひらと同じくらいの判子を両手で持ち上げるとインクにぐっと押し付けると、依頼書にポンッと置いた。そしてぐっと体重をかけると横から綺麗にできているか覗き込んでいる。

そして、小さな声で『よし』と言うと判子を持ち上げた。

『ふぅ…こちらの完了した依頼の報酬は今受け取りますか?』

『あぁ、ぜひ頼む。』

『かしこまりました!少々お待ちください。』

女性は3枚の依頼書を手に取ると奥の部屋に入っていった。

そしてしばらくすると小さな麻袋を片手で握りしめて戻ってきた。

〝ドンッ〟

『ふぅ…お待たせしました!確認お願いします!』

そう言って手に持った依頼書を前に出した。しかし、麻袋に集中していたからか手に持っている依頼書は少しだけシワが寄っていた。

『す、すみません!今直すので!』

そう言って女性は手に息をハーっと吐くと依頼書をグイグイ伸ばし始めた。


その様子を見て、ルークは笑った。

『ガッハッハー!気にしないでくれ!そのままで大丈夫だ。早速報酬の確認を頼む。』

『は、はい!』


女性は1番上にある依頼書の報酬金額の欄を指さしながら話し始めた。

『まず、こちらの依頼の成功報酬は 大金貨1枚、金貨3枚です。』

依頼書を1枚パラッとめくると次の報酬の確認を始めた。

『次にこちらの依頼は 大金貨1枚、金貨5枚の依頼でしたが、3日前に依頼主の方から値上げ申請と追加報酬の代金を頂いております。ので…金貨3枚追加です。』

『そして、最後にギルドからの依頼ですね!こちらは 大金貨1枚、金貨1枚、銀貨4枚です。ってことで…合わせて 大金貨4枚、金貨2枚、銀貨4枚ですね!』

女性は麻袋に手を入れてガサガサと手を動かし上を見上げながら硬貨を探しているようだった。

『う〜ん…あった!』

女性は麻袋から硬貨を出して、目の前に並べた。

『こちらでお間違いないですか?』

ルークはじっと硬貨を見るとすぐに答えた。

『あぁ!ありがとう。』

そして、腰にかけた財布を手に取ると硬貨をジャラっと全て入れた。


『他に何かご要件はございますか?』


女性の問いかけに、ルークは思い出したかのように答えた。

『そうだった!こいつの冒険者登録と、俺たち2人のステータスを確認したい。検査場を利用してもいいか?』

『はい!もちろんです!では、まず冒険者登録からさせていただきます。登録される方の身分証をご提示ください。』

ルークがこちらを向いた。

「あぁ、俺か!…これだ。」

手に持っていた身分証をスっと女性に手渡した。

『はい、確認します!1044年1月13日ということは…成人されてますね。では、登録させていただきます。』

女性は右に置いてある白色のカードを1枚手に取ると黒い石版の溝にはめ込んだ。そして身分証もその横に並ぶ溝にはめ込むとボタンを押した。


『はい、できました!お客様は冒険者になったばかりですのでFランクからのスタートになります。詳しく説明しますか?』

『いや、俺が教えるから大丈夫だ。ありがとう!』

『かしこまりました。では…次に検査場の利用手続きをさせていただきます。利用料金がおひとり様 大銅貨1枚になります。』

ルークは銀貨を1枚取り出すと女性に手渡した。

『2人分だ。』

『ありがとうございます!ちょうどですね!』

女性は青い小さな紙を2つ手に取るとルークに手渡した。

『検査場を退出する時はこちらを返却してください。では、ごゆっくりどうぞ〜!』

『ありがとう!』

ルークはくるっとこちらを向くと右にある扉を指さした。

『検査場はあっちだ。行くぞ!』

「あぁ!ありがとう!」

ハーファンはルークの後に続いて歩いた。


〝ギギギギ〟

扉を開けると広い空間が広がっていた。

『いらっしゃいませ。入場券を確認させていただきます。』

ルークは先程貰った青い紙を手渡した。

受付の男性は紙を手に取ると小さな金属の箱に1枚ずつ半分だけ差し込んだ。

〝ジジジ〟

すぐに抜き取ると紙を確認した。

『…魔力量、筋力、瞬発力を調べる際はこちらに記載された番号…8番の魔石をご利用ください。体内魔素量のみすぐ横のカウンターでお調べ致しますので、お声かけください。』

男性は《8》と印字された青い紙を差し出した。

『ありがとう。』


ルークとハーファンは《8》と書かれた魔石の場所を探し、そこへ向かった。他にも多くの人が測定しているようで皆そろって顔を赤くしながら踏ん張っている。


「あった。」

ハーファンは目的の魔石を見つけると足早に近づいた。

「これが魔石…大きいな!」

『あぁ、これは特別大きいがな!核魔石程ではないが、このサイズの魔石は希少だ。…よし!早速調べるか!気になってたんだろ?』

「ああ!!頼む!」


『まずは筋力から調べるか…まずは俺が見本を見せる。』

そう言うとルークは自分の冒険者カードを手にすると魔石の台座の溝にはめ込もうとした。しかし、ハーファンが慌ててそれを止めた。

「ちょっと待ってくれ!」

『どうしたんだ?』

「その色なんだ?」

ルークが持っていた冒険者カードは自分がさっき貰ったカードと色が全く違った。

「俺のは白かったのにルークのは金だ!」

『ん?あぁ、そうだった…紹介が遅れたな!一応、俺A級冒険者なんだ。』

「A級…冒険者?」


ランクの振り分けや基準がよくわかってはいないが、どうやらルークは自分が思っているよりもすごい人なのかもしれない…そう思った瞬間だった。


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