第三話 世間の怖さ
今世間では怪霊という魔物のようなものが湧いている
異能力の分子サイズの塵のようなものが集まったことにより湧くものだとされている。
ヒーローは異操者や怪霊
を相手にするんだ。
忙しいわけだな。
でもヒーローみんながそんな仕事をするわけじゃない。
困った人を手伝う便利屋みたいな人もいる。
ヒーローの本質はこういう小さな助けの積み重ねだと考えている。
求められるヒーローはもちろん強い。
そういう人は目立つ仕事をする
だから有名になる。
ヒーローってのは昔の芸能界みたいなもんだ。
人気があってなんぼってところがある。
人気でいれば、生き残れるんだよ
ヒーローサバイバルに。
だが他にも生き残る方法はある。
強いことだ。誰にも劣らない強さがあることだ。
ヒーローは毎年活躍に応じてランキングが発表されるんだよ。
•事件解決数
•貢献度
•人気
事件解決数はほとんど実力ってところだが、
貢献度は本部の人たちが評価する。
人気は国民が選ぶ。
だから、ヒーローは色々なことを求められるんだよ。
ヒーローには階級がある。
下から、
3級ヒーロー
2級ヒーロー
1級ヒーロー
という階級がある。
上になるほど給料も増える。
強さの証明になるから本部から伝えられるけど、
ヒーローとして名乗ることは義務ではない。
多くは3級ヒーローってところだ。
そして国を守る最も強いヒーローたちがいる。
国の五大守護神
五大守護神って言われているけど、
5人もいるのか、それすら公言されていない。
彼らは本部から、
”強さ“を評価されて推薦される5人である。
そこにいる人の強さの目安として
一人である程度の国を壊す程度の力を持つ者
と言われている。
そんなに強いはずがないとは思っている。
俺は外の世界にあまり出ないから、
どのヒーローがどんな強さだとかは全然分からない。
たまに外に出るが、そんな強いヒーローに会うことはない。
と、まぁ知っていることはこれくらいかな。
「なるほど、師匠から教えられたことはしっかりと覚えておきます」
ネロアが納得したように頷く
「ヒーローは他人の評価も気にしないと
いけないなんて、
守られているのに世間の人は何様なんだよね
怖いもんだよ」
世の中には自分にできもしないことでもネットでは
獣の仮面を被り、人々に無差別に牙を向ける者がいる
自分が受けた拳を、無差別に相手にやり返すことが容易くできてしまうネットはなんて便利な道具なんだろうか。
ヒーローはその職業柄、
自分が受けた傷を他者へ回さず
留めておかないといけない
こんな律儀なヒーローが何人いるかは分からない。
でも、
もし、
こういうヒーローがたくさんいるのならば、
そんな傷だらけの体はいつまで持つのだろう。
いつかは必ず抑えていた拳も放ってしまうというのに




