第一話 俺は
光り輝く太陽、アスファルトの地面は熱気が立ち昇る。
蝉の鳴き声、帽子を被った少年2人が、汗を垂らし一生懸命に走っている。今はちょうど夏休みに差し掛かっている頃だろう。夏休みに何をしようかと心を躍らせ、人々の目に光が入る時期だ。、、、
だが引きこもりの俺には厳しい季節である。
俺は高校に行っていない。
2年くらい前にどっかの模試を受けたところ
偏差値70ぴったりだった。だからそこまでアホではないはず、、
夏は暑くて外に出れん
まぁ普段からあまり出ることはないが…
「暑すぎるだろ、これだけ暑かったらヒーローの1人
くらいくたばらねぇかな」
冬は布団に入ってるだけで1日が終わるってのに、
夏はなんで一日がこんなに長いんだよ。
ていうか、毎年平均気温が上がってないか?
暑さから助けてくれよヒーロー?
俺の憧れるアイドルは、俺くらいの歳の時から
夢に向かって頑張ってたんだよなぁ。
なら俺も10代のうちに有名になりたい。
俺も早く行動しなきゃなぁ〜
まぁ明日の俺に判断を任せようか。
よし一旦昼寝しよう。
「あぁ寝過ぎたかな、、、もう6時か、、
晩飯買ってこよ、、」
運動がてら、ちょっと歩くか
夏は夜でもまだ暑いな。蝉の声が静かになったくらいしか変わったところないやん。
暇だし、俺がヒーローになった時のことを考えようか。
俺は昔から体を鍛えているし、体も色々いじったから運動神経とか力はあるはずだ。なら、他の人間より少しはセンスがあるかもしれない。となると、有名になるためにはその基礎的な能力を極めるべきか。
「あ、財布家に忘れた」
もう一回歩いて取りに帰るのは面倒だなぁ。
仕方ないし瞬間移動するか、
お、あったあった玄関に置き忘れてたのか。
流石に二回はやめとくか、運動だと思って歩いて行こう
今日の俺の晩飯は、サラダチキンと卵、そして蕎麦だ
「ふぅ、ごちそうさまでした」
ヒーローとして有名になるには、やっぱり活動してなんぼか。
まだ8時前だし夜の見回りでもして、それで怪しいやつがいたら倒すか。
いや嘘だろ、こんな綺麗に怪しいやついることある?
フードを被った大男
被ったフードから見える顔は、縫い傷や傷跡が垣間見える。ガタイも良くて、身長は2メートルをゆうに超えてる。それにそんな大荷物って。
海外旅行から帰ってきただけの可能性もあるな。
「そこの高身長、こんな暑苦しい夏の夜にフードかぶって大荷物って怪しすぎるだろ」
フードの男が口を開く
「私が何かしましたか?…」
何もしてなくても、歩いてるだけで普通に怖いやろ
「いや、何かしたわけではないけど君からは悪気が漂ってる、犯罪者か?」
「失礼な学生だな…用がないなら失礼する…」
先手必勝だっ
俺の拳がやつの腹に食い込む
フードの男が目を見開く。
「お前…今の術はなんだ…」
術?術なんか使ってないぞ?
「私が目で追えなかった…お前ただの学生ではないな?俺の首をとりに来たのか…いいだろう…」
おいおい急だな待ってくれよ…??
人間の腹に穴を開けることができそうなやつの太い拳が俺に向かって飛んでくる。
だがその拳は俺に当たらず、代わりに俺の拳が男の顎に入った。
男は何もなかったかのようにこちらを見て立っている
くそ、なんだこいつかってぇな、
「お前…いやあなた、強き少年よ…
私の負けだ…私が目で追えない…あなたは何者であるのか」
え、なんで?
「ん、俺か?」
「俺は、いつかヒーロー界を壊す悪いヒーローになる捻くれ者だ」




