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under monster the world  作者: ツルギ
第一章 アンダーシティの始まり
7/17

This body is like an ugly fallen angel.

語り手 「前回のあらすじ。

冥死廻変者10人の内の一人、

天使に4人を誘拐され、

謎解きの挑戦状を叩き込まれたアルディーテは 、

暗号を元にその人物を次々と当てていった。

すると天使は怖気付きながら歩き、

アルディーテの前に現れた。

4人を返すように言うが、

天使は抵抗し、武力行使に…

そんな時、謎の男が姿を現した…

その男はなんと、上杉謙信だった!

そして上杉謙信が天使に相対し、

峰打ちで気絶させた後、

6人は館へ。

そこにはアンダーモンスターの主と思われる人が書いた書物とフクロウを見つけた。」


フクロウ 『何時ぞやの戦士達よ。

我は汝らに戦を挑む。

我はアンダーモンスターの主である。

我を倒せば全ての霧が晴れる。

文化や文明も元通りとなる。

だがしかし、

それは犠牲も伴う。

我は汝らの近くに特殊なアンダーモンスターを大量に放出させる。

特殊なアンダーモンスターに噛み付かれたら、

その者はその場で結晶化する。

だが、大人達は狙わぬ。

我は汝らの内の大人達には興味はない。

狙うのは小童共のみである。

小童共が結晶化される前に我を倒せば、

命を失う可能性も無くなる。

それは大人もそうだ。

恐怖で埋め尽くされる前に、

我を倒せ!!城で待っているぞ。』


語り手 「一方、表世界では。」


【学校】


男「…なぁ、あの3人…

今日休みっぽいぜ?

どうしたんだろうな…」


? 「いつも作り話を自慢げに話すあの能也って子ね。」


男 「あっ、聞かれてたか…?

…ってお前!」


? 「何?もしかして、

ご令嬢だからビビってるっていうの?」


男 「いや、ご令嬢じゃないだろ…」


? 「貴方言ってたわよね?

『彼女の姿はまるでご令嬢の様で、

近付きたくても近付けない』って。

ったく、モブのくせに何言ってんだか…」


男 「ば、バカヤロウ!

それを周りのヤツに聞かれてたらどう…」


男2 「もう…」


女 「聞こえちゃったなぁ〜♪」


? 「ふふっ。」


男 「がぁぁぁぁっ!!

終わりだあああ!!!!!!」


語り手 「洒落た髪型をしている中学三年生は、ご令嬢でもなんでもないただの少女。

名は如月奈恵…(きさらぎなえ)

大人びた口調で、ばらのような性格。

そして、松寺に恋をしている人。」


えな 「ちょっと?余計なこと言わないでくれる?」


語り手 「あっ、申し訳ない…」


えな (でも正直…

今朝、松寺先輩を見かけなかったのが引っかかる。

松寺先輩は毎朝、

駅へ行く前に私と話に来る。

それも毎日欠かさず…

そんな松寺先輩がどうして…

しかも、

私のクラスに居た能也、耕助、累木、霊華の4人が居ない…

もしかして、あの4人が…?

許せない!許せない!!)


【なえの家】


父 「お〜い奈恵!

お前宛に手紙が来てるぞ〜!」


なえ 「えっ?どれ…?

…ほんとだ。

招待状?」


『招待状


貴殿をパーティー会場へと招待しよう。

場所は郡上八幡城付近のビルだ。

貴殿の知りたがっている情報もそこに行けばわかる。

18:30からスタートだ。

家族は連れて来るな。


堕天使より』


なえ 「堕天使…?ルシファーって事?

でもそんな人、

知り合いの中に居ないし…

どうしよう。

家族は連れていくなって書かれてあったから、

取り敢えず丁度いい友達、

…友里と行ってみよっと。」


【その裏で】


父 「お母さん、あの手紙見たが…

どうやら招待状らしいぞ。

俺もそこに行きてぇんだが、

親は行くなと書かれてある。」


母 「うそ…

もしこれが奈恵の身に何かが起こるパーティーなんだとしたら…」


父 「行くに決まってる。

うちの自慢の娘だ…

差出人の思い通りにはさせやしねぇ!」


母 「そうね。

私もあの子の面倒を死ぬまで見たいぐらいなんだから…!」


なえ 「…親バカすぎ。

心配せずとも、

私は無事に帰ってくるのに。」


【翌日 郡上八幡子供歓迎パーティー】


なえ 「へぇ…意外と子供いるのね…」


友里 「近所の小中学生の人達はみーんな集まってるらしいから、

結構凄いことやるんじゃない?」


なえ 「凄いこと…」

なえ (私は凄いことよりも情報よ情報…

もしかしたら差出し主は、

松寺先輩のこと知ってるかもしれないし。)


友里 「奈恵?何ぼーっとしてんの?

パーティーだから楽しまなくちゃ!」


なえ 「そ、そうよね。」

なえ (取り敢えず友里の言った通り今はパーティー中、

変な探り込みするより様子見しなきゃ。)


男 「はぁ…なんで俺がパーティーなんかに招待されたんだ…

…!?な、なんで奈恵が…?」


男2 「俺が呼んでやったんだ、

感謝しろよ?」


男 「おっ、お前なぁ…!!」


男2 「でも手紙の方は俺じゃねぇ。

俺は基本LINEで送るし、

手紙書いたとしても、

貴殿とかそういう独特な言葉は使わないし、

何よりこの大人数に大量の手紙を書く事なんて俺には無理だ。」


男 「それはわかってる。」


男2 「ってか俺ら、

本当はモブのはずなのに…

何故か主役級に喋るよな。」


男 「それで言ったら奈恵の方が多いぞ…」


男2 「ま、それもそうか。

好きな人だから沢山セリフ作っとかねぇと、

お前が満足しねぇもんな笑」


男 「んなんじゃねぇっての!!

耕×霊カップルじゃあるめぇし…」


男2 「耕×麗カップルって、

いつからそんな呼び方するようになったんだよ笑」


男 「ただの冗談。」


男2 「おいおい笑

そんな真剣な顔でそんな事言わないでくれよ笑

笑っちまうってのッ!!!!笑」


男 「何処に笑う要素あるんだよ!!!!」


なえ 「…言っとくけど、

私貴方の事興味無いから。」


男 「…」


男2 「あっ、ご愁傷さま。」


男 「お前のせいだ〜!」


男2 「なんで俺なんだよ〜!笑」


男 「自分で気付いてんじゃねぇのか!!!!」


男2 「げっ、バレた?」


男 「バレるわ!」


? 「フッ。」


(爆発)


4人 「!?」


友達 「ば、爆発!?」


なえ 「なんでここで!?」


男 「おいおいどういうこった…!!

パーティーじゃなかったのかよ!!!!」


男2 「ま、前が見えない…」


男 「おい!大丈夫か…!!

確かこういう事が起きた時の為に懐中電灯を持ってきてたはず…

懐中電灯、懐中電灯…あ、あった!」


男2 「ヴッ、眩しいっ!!

急に顔照らすなよな!!!!」


男 「お前が前が見えないっていうから、

用意周到な俺が懐中電灯で照らしてやったんだ…

感謝しろよ。」


男2 「お、おう…

なんかムカつくけど…」


なえ 「うぅっ…」


友達 「だ、大丈夫…?

奈恵大丈夫…?」


なえ 「大丈夫、じゃなさそう…」


友里 「えっ…!?

今、どこ痛い…?」


なえ 「頭…」


友里 「も、もしかして…

爆発した拍子で頭をぶつけて…

(爆発)

きゃぁぁっ!!」


なえ 「友里!」


友里 「…」


なえ 「…頭が痛くて、

前よりもっと頭がっ、

友里…を、助けたいのに…」


男 「…懐中電灯だ。

これを使え!」


なえ 「貴方のじゃないの…?」


男 「友達が危険な状態なんだろ?

これで助けてやれよ!」


なえ 「…わかったわ。」


男 「…もしもし、今郡上八幡城付近のビルで爆発があって、

その内の数人が怪我をしてる状態なんです!!

すぐに救急車を!!!!!!



よし、これでいいはず。」


【数分後】


男 「よし、救急車が来た…

もう少しの辛抱だ!皆!」


男2 「お前、男前だな…」


男 「うっせえ…

こういう時本気にならなくてどうする…」


男2 「フッ、お前らしいな。」


救急隊員 「皆、大丈夫か!」


友里 「私は大丈夫、なんですけど…

奈恵が!」


救急隊員 「酷い傷だ、すぐに運ぼう!

その他の子は大丈夫か!」


他の子 「大丈夫!」


救急隊員 「良かった。

とりあえず急いで逃げよう!

まだ爆発は続くかもしれないからな…!!」


【エレベーターは現在停止中。非常階段へ】

皆 「はぁ、はぁ、はぁ、」


男 「しかし…一体誰が…

なんの為に…!!!!」


【出口へ到着】


男2 「怖がっだぁぁぁ!!!」


男 「煽ってたくせに、よく言うぜ…」


なえ 「…ありがとう。」


男 「…」


なえ 「懐中電灯渡してくれて。」


男 「…怪我したんだろ?

深めの怪我を、

…礼を言うより、

自分の事を考えた方がいいぜ。」


なえ 「…相変わらず、口が堅いのね。」


男 「…フッ、お互い様だよ。」


男2 「いい感じだな!」


男 「さっき怖がってたのはどうした…」


男2 「どっかへ捨ててきた!」


男 「すげぇお前らしいわ。」


男2 「ま、まぁな☆」


【?】


? 「ちっ、殺し損ねたか…

まぁ俺が捕まらなかっただけ良しとするか。

…お前もそう思うだろう?





松寺という名の猫ちゃん♪」


松寺アンダーモンスター 「♪♪♪♪」

続く

____________________

【次回予告】


語り手 「松寺アンダーモンスター編第二話、

前の事件により少し距離が縮まったモブ男(8話で名前判明)と奈恵。

そんな中、街中で騒がれる埋蔵金がこの近くで埋められているというニュース。

それを目にした3年達はある行動に出る…

それを止める為、

モブ男とモブ男2はある大胆な方法を使う!

次回、第八話!

「Stop! I don't have the money to give you here!!」

お楽しみにっ!」

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