第四話:みちる視点
飽きっぽいのに続けられるのは、それだけ相性がいいから。
ユキ先輩に相談に行ってから、カズくんの様子がちょっとおかしい。
ちょっと煽るだけで、謎な方向に暴走してくれるこの年下の恋人は、あたしにとって色々相性がいい。
退屈しないし、あたしに夢中になっているし、素直で可愛いし、下手くそなあたしの弁当を、いつもうまいうまい言って食べてくれるし、あたし自身、カズくんに夢中になってしまっている。
離したくない。離さない。
そのために、やれるだけのことはやってきたつもり。
ユキ先輩のことも、当初は、都合よく利用することしか考えてなかった。
今では、仲良しのつもりだけど。
『そろそろいい加減にしないと、いくら温厚な私でも怒るよ?』
……つもりだったけど、さすがにカズくんを煽って先輩に経験積ませようとした計画は、お気に召さなかったみたい。
うまく行けば、あたしはカズくんとも、ユキ先輩ともずっと一緒に居られたかもしれないというのにね。
ユキ先輩の場合、『怒った』段階で、確実にアウト。関係の修復は、ほぼ不可能になる。
つまり、このメールは最後通牒。イタズラやめないと、関係を断つ。
そんな、強い意思表示と取れるもの。
……はぁ。しばらくは、メールにとどめるか。
しかし、カズくん。
ユキ先輩と会ってから、なーんか気になるのよね。
今までは、ただ全力であたしに愛を伝えてきただけだったけど、こないだユキ先輩と会ってからはあたしの様子を窺いながら、反応を見ながら愛の伝え方を変えてくるようになったし。
気分屋な点を理解して、その気分にあったやり方をするようになったのよね。
『四年も付き合っているのに、情けないって言われた』
ユキ先輩からありがたーいお説教を貰ったらしく、何日かしょんぼりしていたっけ。
でも、気持ちを持ち直したら、いつもはあたしの方から大好きって伝えてるのに、先に愛してるってたくさん言われるようになったんだよね。すごい嬉しい。
……すごい嬉しいけど、何で急にここまで変わるかな?
んで?実際のとこ、ユキ先輩と何があったのよ?
怪しいなぁ、教えなさいよ。
もう、年下の癖に、生意気よ。大好き。
この後も、たくさんいちゃラブした。




