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遊星からのダンジョンX  作者: コーヒーメーカー
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始まり



 それはなんの前触れもなく、国連の総合会議場ビルで始まった。

 唐突に呼び寄せられた各国のメディア。立ち並ぶカメラ。困惑顔のジャーナリストたち。


 彼らはそれがなんのための招待なのか、全く理解できていなかった。

 戦争が始まるならわかる。前触れ無く始まる戦争はないからだ。

 新しい議題を立ち上げるならわかる。どうせ何年も騒いでいたのがようやく始まったのかという感想を抱くだけだ。

 経済の話ならわかる。金の動きは今の世の中、ネットを見ればどこからでも追えるからだ。

 

 だが、今日、何があって呼ばれたのか、この場にいるメディア側の人間は、全く理解できていなかった。

 こういう場にいれば必ずいるであろう、訳知り顔な人間は一人もいない。誰も彼もが困惑を貼り付けて、互いの顔を覗いながら、誰か知っている人間はいないかと探していた。


 ただ一つだけ不安なのが、なぜか議場にいるのが国連大使たちではなく、各国の首脳だという点だ。それも全員、まるで雪山で遭難していたように顔色が悪い。歯の根も合っていない人物もいる。


 国連加盟国の首脳が全員集合するということだけは、前情報で知られていた。ただそれがなぜなのか、全く情報がなかった。それも空港で飛行機のタラップを降りてたった数時間、それまでいつもどおりだったプライドの塊のような各国主席なんて人物たちがこんな有様に豹変しているというのが異常だ。


 そんな異様な空間。

 唐突に壇上に、見慣れない人物が登壇する。

 メディア側が数人、声を上げる。

 

 その人物が語り始めた荒唐無稽な話が、この物語の起点になる。

この度はお読みいただき、ありがとうございます。ご感想等いただけると励みになります。

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