表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/24

こんにちは魔王様4

初投稿でつたないお話ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

 息をすることすら躊躇われる静寂の中、リナリーは玉座に座る魔王に頭を垂れ、恭しく挨拶を述べようとした。


「人間国公爵令嬢、リナリー・ガボットでございます。この度は」


「堅苦しい挨拶はいい。顔を上げてくれ。」


「は、、、?」


 リナリーは途中で挨拶を止められ、思わず言われた通りに顔をあげてしまった。そして、魔王の姿に息を呑んだ。


 闇を映したような黒髪を一つに括り、真っ赤な真紅の瞳にリナリーの姿を映す。

 なんと妖艶で、艶めかしい美丈夫であろうか。


「俺の名前はシバ・ロイ。シバと呼んでくれ。美しい我が妃よ。」


「は、、、?」


「美しい我が妃は声も可愛らしいな。」


「は?」


「銀色の艷やかな髪も、夜空の星を散りばめたように煌めく瞳も、真赤な熟れた林檎のような唇も、全てが愛おしい。」


「は?」


 リナリーは、とりあえずあたりをきょろきょろと見回し、誰に言っているのか探した。


 すると横にいた長身の男性が肩を小さく揺らした。

 どうやら笑われているのは自分らしい。


 リナリーはシバを下から伺うように、コテンと首を傾げて呟いた。


「あの、どなたにおっしゃっているのでしょうか?」


 その瞬間に横の男性が吹き出した。それをシバは睨みつける。


「あの、魔王様?もしや、今のはそちらの男性に、、、!?」


「貴方に言ったのだ!気色の悪いことを言わないでくれ!」

 シバは慌てて、少し怒ったように言った。

 横で肩を揺らし続けていた男性は口元を抑え、笑みを抑えると穏やかな口調でリナリーに答えた。


「リナリー様。私はこの国の宰相を努めます、ロデリック・エレビアでございます。それと、貴方に愛を囁やこうとがんばっておられている魔王様をあまりイジメないでくださいませ。」


「は?」


 リナリーは首をもう一度かしげ、そして、次の瞬間顔を真っ赤に染めた。


(も、、、もしかして私に、愛を囁いておられたということ?)


 するとシバは椅子から立ち上がり、軽やかにリナリーの前までやってくると、跪き、リナリーの顔をその美しい顔で覗き込んだ。


「愛を囁かれるのは、不快だろうか?」


 ボンっ!と、頭から湯気がでたような気がした。リナリーは顔を真赤に染め、硬直して動けなくなった。


「いいいい、、、いえ、、不快では、、ないのですが、、。」


「そうか!やはり、夫婦になるのだから、愛を築いていこう。」


 次の瞬間、リナリーのキャパはオーバーした。疲れもあったのだろう。

 リナリーの意識は闇の中へと落ちていってしまった。


 ふらりと倒れるリナリーを慌てて抱きとめたシバは顔を青ざめさせた。


「リナリー!、、どうした?!リナリー?」


 慌てる魔王を横目に、冷静にロデリックは告げた。


「気を失っていますね。疲れがまたっていた所で魔王様のアタックに耐えられなかったのでしょうか?」

「俺のせいか?!」

「どうでしょう。とりあえず、お部屋に運び休ませてあげるのがいいでしょう。」 

「大丈夫か?大丈夫なのか?」


 魔王のあまりの慌てように、ロデリックは笑いを噛み殺した。

 見せかけだけかと思ったが、誠実に着実に愛を育もうとしているらしい。

 リナリーが城に到着するまでの一週間、ドレスや部屋などを甲斐甲斐しく準備したり、魔法探知能力を使いリナリーの様子を探ったりしていたのを見たときには、少しストーカー気質を感じたものの、魔王なりに頑張っているのだなぁとロデリックは思うのであった。


 だが果たして、その愛の行方はどうなるのか。

 リナリーのドレスからアクセサリーに至るまで自分の物であると主張の激しい装いに小さく苦笑を漏らしてしまうのであった。

愛をなかなか育めす。

これけら育んでいきたいと思います!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ