表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/24

リナリーの秘密の時間に苦悩する魔王12

魔王様サイドです。


リナリーの秘密が秘密ではなかった。


楽しんで読んでいただけると嬉しいです!

 執務室で、魔王は唸り声をあげていた。

 理由は明白である。


 リナリーがここしばらく大変機嫌がいい。


 いや、機嫌がいいことは良いことなのだ。それはわかっている。


 だがしかし。


 その理由がカールとの朝の剣の鍛錬であるという事がなんだかモヤモヤとするのだ。


 小さい。自分はこんなにも小さい男なのか。


 わかってはいるのだ。カールにとってもリナリーにとってもこの出合いは悪いことではない。むしろ良いことだ。

 しかし、モヤモヤしてしまう。


 だからといってそれを止めるのはしたくない。


 難しい。


「いい加減鬱陶しいのですが。そのため息と唸り声をやめていただけますか?」


 ロデリックに辛辣な言葉と冷めた視線を向けられたシバは、また大きく溜息をついた。


「仕方ないだろ。モヤモヤするのだ。」

「モヤモヤの原因を言い当てて差し上げましょうか?」

「、、、、、」

「リナリー様からもカール様からも魔王様に何も言われないからですよね?」

「、、、、、、、、」

「秘密にされているのが、寂しいのですね。」


 哀れなものを見るかのような目線が痛い。


「人の気持ちを言い当てるな!」

「ですが早めに秘密ではなくしたほうがいいでしょうね。」

「?何故?」

「秘密とは恋の調味料ともなりますので。」

「ない!あり得ないだろう!」

「まぁ、今は。」


 きっとないはずだ。

 たぶんないはずだ。

 絶対ないはずだ。


 


 あったら、泣く。



 魔王様が不憫です。


 読んで下さりありがとうございます。嬉しいことに日間ランキング100位以内に入れました。


 嬉しいです。涙でそうです。

 ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ