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プロローグ

この世界は変わってしまった。平穏と呼べる世界はどこに行ってもなくなってしまった。先進国だろうと発展国だろうとそれは変わりがない。そういう意味ではこの世界のバランスは均等になったのかもしれない。


この地球には混沌カオスと呼ばれる化け物共が徘徊を始めた。それと同時に、神話であったり偶像だったり、信じるもの信じないものがいたりと至って不確かな存在が確実な存在としてこの世に知れ渡った。

そう、神が現れたのだ。すべての話において、ヒトの起源として何かにおいて必ず干渉している存在。


そうして地球のバランスも、確たる敵も共通となり統一されることになった。

だからといって今までのすべてが変わるわけじゃない。

ただ、今までいなかった存在が証明され。人類において共通認識とされる敵が現れただけにしか過ぎない。

変わるのはそう言った大まかで、大雑把なことだけ。確かにそれは世界にとってとても大きな影響を及ぼすことになるだろう。実際、神災とよばれる災害が登録されるぐらいに。


そんな大きなことが起ころうと人と人との争いが決してなくなることは無い。


結論を言うと世界は変わった。

人は変わらなかった。

ただそれだけなのだ。





ある日、誰もいない真夜中の公園で僕は女の子を拾った。


ひどく汚れた黒いローブに身を包んだ少女を。

まだ、子供である自分と同じような子を。


そんな少女のことを可哀想だ、とか。哀れだ、とか。

そう思うようなことは無かった、それは間違いだから。自分にとってそういう存在は皆等しく、やるべき事は最初から決まっている事だから。


「助けは必要かい?」


僕は少女にそう聞いた。

顔を覗かせた少女は長い紅色の髪を街灯に照らし、カメリアの瞳で僕を見つめ一言、こう返したのだった。


「いる」


と。



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