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ムヨクの天使  作者: ノーレッジ
第一章
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異世界とチュートリアル

前回のあらすじ

イデア様、唇、やわらかい…(放心)

「う、うん~っ!ふぅよく寝…た。……ここどこですかね」

異世界初の朝は「知らない天井だ」が相場と思っていたんだが…天井もなく、草原で、太陽が、お出迎えとは誰が想像するだろうか。


「えっと、しかしどうして草原のど真ん中にいるのでしょうか。確か…そうだイデア様と話してて、そしたら時空神が来るとかいって急いでて…そして…そ、そしてぇ~~!?」

そうだった!キスしたんだ!そしてしかも記憶通りなら気絶してんじゃん私!うっわ恥っず!間違いなく鏡でもあれば真っ赤だわ私の顔!あっ、また意識飛びそう、こういうときは素数を数えながら深呼吸だ!


「すー(にー)、はぁー(さーん)、すー(ごー)、はぁー(なーな)…」

…落ち着いたからいいけど焦りすぎだな私。いや今はいいんだよそんなこと。一旦、整理しよう。


「まず私はイデア様と話してました。で、それを私を知ってるだか警戒してるだかの時空神とやらに邪魔されました。でその時に…キスして…倒れたと…

そして目覚めるとそこは平原」

すぅ~、これ気絶してる間にイデア様に異界に送ってもらってるなこれ…。伝わるか微妙だけど謝っておこう。方向は空でいいかな。


「イデア様~!『創造』の力の貸与中に~!気絶して~!申し訳ありませ~ん!あなた様の~!美しすぎるご尊顔と~!柔らかい唇に~!耐えられなかった~!私の落ち度です~!もし次があるなら~!耐えて見せます~!」


…伝わっただろうか。いや伝わらなくてもやっておかねば、禊のようなものだ…ほんとの意味で。

バタン!

ん?なにか倒れたような音が…どうやらリュックのようなのが倒れた音のようだ。…周囲を見ても誰もいないし、多分、イデア様が用意してくれたものだろうっと。


「えっと中には…思ったより色々ありますね。と言うか異世界物あるあるの、見た目通りじゃないマジックリュック的なのっぼいですね…。」

取り敢えず一旦、全ての出すか。


………………………………………………………………………………………

「お、思ったより多かったですね…出すのだけで体感10分はかかりましたよ…」

中から出てきたのはまず、スマホみたいになった『世界史書』それと冒険者っぽい運動に向いてそうで丈夫そうな服(しっかり女物)。あと、小さい剣?ダガーナイフ?な武器。


あと、食料品系も入っていて

パンとか干肉、あと空の水筒というより水袋?が入っていた。パンも岩崎の記憶のふわふわなパンでなく、保存が効くであろう固いぱんだった。


それとメダルが入っていたが、中々に興味深い。メダルは金、銀、銅、鉄の4素材でできていそうだったが、それぞれに数字やら模様やら人の影やらが書かれていたので恐らく硬貨と見てよいだろう。その上で同じ金貨(多分金)でも書かれている数字や模様、人が違ったりしたので複数の国が存在しそうだ。多分4ヶ国。これらの価値はよく分からない。


そして同様によく分からなかったのが、この小さい本と魔方陣のような複雑な模様の刻まれた円形の石盤。まあ、薄々円盤は魔法がらみだろうから、取り敢えず良いとして、分かんないのは本の方だ。中身もパッと見た限りでは白紙だった。


「これだけ分からないんですよね」

何気なくもう一度なにかあるか調べてもなにか変わってる分け『あっ、整理終わりましたか?』…あったわ。文字が書いてあるわ!?うわっ、今目の前で文字が増えたんだが!?えっと何々~『どうもイデアです。謝罪はしっかりと聞こえましたよ。』


「あっ、聞こえてましたかよかった~。…じゃあないんですよ!どうなってるんですかこの本は!」

『あなたに伝えられなかったことを伝えるための伝書本です。チュートリアルみたいなものと思ってください。』


伝書本とは、便利そうだがいつ用意したのやら。

「そういえば時空神との話しはどうしたんですか?」

『あっ、伝え忘れてましたが伝書本はあくまで一方通行なので録音したように文字が浮き上がってきます。質問には答えられません。』


なるほど、時空神がらみは微妙に不安だが…まあ、イデア様が私と会わせると面倒と判断したのだから大丈夫だろう。

『えぇ大丈夫です。』

さっきから録音?録文?にしてはレスポンスがいいな?


『さてまずはこの世界の力についてです。

まず、この世界には大別して3つの力があります

一つ目はスキルの力。二つ目は魔法の力。そして三つ目が概念の力です。その本には概念が、魔道具には魔法が使われています。』

誤魔化されたような…。しかし3つの力か…全てスキルでよいのでは?魔法とかスキルでも違和感がないし。あとやっぱり円盤は魔道具だったらしい。


『魔法はもともと世界に備わる力として創造しました。そしてそれを補佐するようにスキルをつくったのです。私としても苦渋の選択でしたがその理由は『世界史書』を読んでください。』

『概念の力については私の『創造』のようなどちらかといえば世界の外側の力なのであまり気にしなくてもよいです』


なるほど、してどうやったらそれらが使えるんだろう?

『そうですねぇ。まずは概念からいきましょうか。その方が都合が良いですし。』

その分なのか、一番難しそうなんですがそれは。フェイならともかく岩崎の記憶しかないんですよ私には。


『まずは今後も役立つ『鑑定』系のスキルを創造してみましょう。』

えっ『創造』(この力)スキル創れるんですか!?

もしかしたら一天使が持っちゃダメな力では。

『創造』は思ったよりもとんでもない力だったらしい。







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