スキルと性別
前回のあらすじ
私は神の駒使いだった
しかし、スキルの調整とは何をすればよいのだろう。というかスキルってなんだろうか。よくある異世界関連の作品やゲームのあれだろうか。
「はい。そのスキルの認識で問題ありません。私はよくある『イセカイモノ』に興味をもって自分でも世界を創ってみることにしたのですが…」
地球の方が早いのも気になるが…まぁ一旦いいだろう。で、世界を創って問題があったんだろうか。
「そうですね。確りと問題が起こりました。
分かりやすく言うなら」
あれ、右手を上げて?うん?なんか神様がぶれたような?
「思い付きました。あなたは『ファイヤーシールド』と聞いてどんなものを想像しますか?」
マイペースですか、でも質問は分かりやすい。
「そんなの火の盾なんですから、こう赤い炎の実態のない盾で攻撃した奴を火傷にするみたいな」
「そうですか?例えば赤青黄緑の盾があってその一つがファイヤーシールドと呼ばれているかもしれないですし、火属性に耐性がある盾かもしれない。
それこそ火を発射する盾かもしれない」
うっ、確かにそれらも作品によっては『ファイヤーシールド』と言われて納得する。
「しかしそれがいったい世界の問題に関連するのですか?」
「分かりませんか?私はいろんな作品の異世界を取り入れた世界とスキルを創りました」
…なんか嫌な予感がする。具体的には『ファイヤーシールド』が複数存在するような世界でその調整をしろって言われるような。
「はい。分かってる通り私の世界には同名やどう性質の存在が多数存在します。ですのであなたにはそのような世界でその調整をして欲しいのです」
「外れて欲しかった」
まぁこっちは本来やるはずだった天子さんに憑依している身なので贅沢は言えないか…
「やっていただけますね?」
何やら圧を感じるが…
「はい、やらせていただきます。ですが私はスキルの調整をしたことも、なんなら名前も記憶もありません。それでもできるでしょうか?」
「あなたには、私の『創造』の力の一辺を貸します。その力を使って実際に私の世界で名前かぶりやら、機能不全やらしてるスキルを言い感じにしてください」
えっと?しれっと異世界に行くんですか私?
「はい。」
その異世界って色んな世界観由来ってことだからモンスターやら魔物やらもとんでもなくないですか?
「私、戦闘経験もないんですがそれで…「ところで、」はい?」
割り込まれたがなんだろうか。
「ところで、あなたをあなたと呼ぶのも疲れるので名前を決めましょう」
本当にマイペースだが確かに名前はあった方が便利だ。あれ名前が思い出せないことなんか言ったっけ?
「あ、あぁ記憶を呼んだだけですよ」
?なんか焦っているような「焦っていません!」はい分かりました!
「ごほん、であなたの名前ですが名前と
翼を失った私の天使なので『ウィム・ロスト』と呼びます」
名字は残っていたのだが…まぁ前の自分を自分と連続しているように思えないしいいか。あと言われれば天使なのに翼がなかったのか。
「はい。ウィムは天使ですが天使ではないそんな存在になっているので翼がなくなっているのでしょう。要は堕天した扱いです」
んな理不尽な…
しかしウィム、ウィムか少々女性ぽいような?
「?ウィム、あなたは歴とした女でしょう?」
ほわっつ?
「ですから、あなた方天使は私が私をもとに創った存在なので女性型しかいませんよ?」
Oh…いつの間にか性別が変わっていたらしい。