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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのいち)
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~攻めることを考えましょう~

~攻めることを考えましょう~


 私が想像していた来客とは突然訪問してくるのではなく、事前に連絡があってから受け入れるものだと思っていた。


 けれど、どうも違うみたい。


「いえ、事前連絡なしで訪問することは非礼に当たります」


 私の心の疑問にミューズは答えてくれた。いや、知っていますよ。常識ですからね。でも、連続で来られるとなんだか自分の常識が間違えているのかと思うじゃない。


 ほら、私の常識、あなたの非常識的なね。


「とりあえず、待ってもらっておいて」


 私はまだ名前と顔が一致しない侍女にそう伝えた。


「さて、さっちゃんに聞きたいんだけれど、ウィンザー公爵が来た理由って何だと思う?」

「まあ、ミルザ王国のこと、ディートリンデ王妃のことじゃないですか?後はそうですね、ウィンザー公爵は資金不足なこともあるためお金を要求してくるかもしれませんね」


 心当たりしかない。実際、断るだけしかできないからいいか。それに護衛は十分いるしね。ミューズにムネリ。それにリーリカもいる。これだけいれば安心だ。


「では行きましょうか」


 そう言って待たしているウィンザー公爵の元に向かった。


 部屋に入ってまず目についたのは座っているウィンザー公爵ではなく、その後ろに鎧を身に付け帯剣している戦士が3人いた。ただ、その見た目が騎士と言うよりごろつきにしか見えない。なんだこれ?無精ひげに汚らしい服装。こんな所に入れないで欲しい。


「はじめましてウィンザー公爵。本日はどのようなご用件でしょうか?」

「ちょっと王宮に用事があったから寄っただけだ。もう用はない」


 それだけ言って去って行った。なんだ今の?意味不明なんですけれど。けれど、ウィンザー公爵が立ち去ってからムネリから集まるように言われた。


「護衛数が足りないですね」(さっちゃん)

「数で来られると厳しいです」(ムネリ)

「信用できる護衛には心当たりがありません」(ミューズ)


 さっきの一瞬で何がわかったというのだろう?一人だけ置いてけぼりなんですけれど。


「どうして護衛を増やす必要があるの?みんなが居れば大丈夫なのでは?」


 私がそう言うとイスファが反応した。


「僕たちに敵意があるウィンザー公爵がやってきたのは下見だろうね。そして、すぐに帰ったということは襲撃を成功させる自信があるだと思うよ。ウィンザー公爵としては今回の婚姻は絶対に阻止したいだろうからね。それに何やらウィンザー公爵付近でお金も動いているのだろう。ということは金で襲撃者を雇ったものが近いうちにやってきて、しかもその襲撃者は切り捨てられるという感じなんだろう」


 ちょっと待って。なんでそこまで皆予想できるの?


「じゃあ、私たちも誰か雇い入れるのはどうですか?」


 私がそう言うとミューズがこう言って来た。


「それは悪手ね。私たちは王都に伝手が無いわ。雇い入れたものが裏切る可能性もあるし、そもそもウィンザー公爵の手の者かもしれない。味方か敵かわからないものを招き入れることはできないわ」


 ミューズの言うとおりだ。襲うだけなら確かに信頼できなくてもいいものね。ん?なんでこっちが待たなきゃいけないんだろう?


「ねえ、相手が襲ってくるってわかっているのに、なんで待たなきゃいけないの?リーリカにちょっと相手を襲わせればいいんじゃないの?」


 私がそういうとムネリがすごい表情になった。


「え?ダメなの?」

「いや、そうですね。まあ、ありと言えばありですが、宜しいですのですか?」


 ムネリが聞いてきた。


「だって、リーリカなら証拠を残さずに処理できると思うんだよね。それに襲ってくるということは、襲われる覚悟もあるってことだよね?違うの?」


 私がそう言うとさっちゃんが笑いながらこう言って来た。


「そうですね。ごろつきがどれくらいいるのかわかりませんが、リーリカ殿に攻撃に回ってもらうのはいい手だと思います。資金をまた奪い、相手を無力化させる」


 資金を奪うか。でも、ウィンザー公爵って誰が資金提供しているんだろう?前も結構奪ったはずなのに。


 まあ、考えても仕方ないか。私は地面を2回叩いてリーリカに指示を出した。


「さっきの荒くれたちを無力化してきて頂戴。後、ウィンザー公爵の資金を奪ってきて」

「カシコマリ、マシタ」


 そう、リーリカなら大丈夫だと思っていた。まさかあんな展開になるなんて思っていなかった。



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