~捜索を手伝いましょう~
~捜索を手伝いましょう~
フェリアルが騒いでいるが私たちがナジーブラを誘拐するメリットがないことを伝えたが、聞き入れてもらえなかったので、衛兵にお願いして、実力行使で立ち去ってもらった。
ってか、アルダーブ公爵邸に滞在させてもらっているんだけれど、フェリアルとか特攻して来られるとかセキュリティががばがばじゃない?
イスファにそう伝えるとこう返された。
「まあ、王都にある貴族向けのタウンハウスは裏道があるからね。だからどこも同じだよ」
いや、ダメでしょう。ただ、何かあった時に逃げる方法がたくさんあることは良い事らしい。
う~ん、これは価値観の相違ってやつかしら?
「まあ、いいわ。裏道がわかっているのならそこを封鎖すればいいのでしょ?」
私はアルダーブ公爵邸の家令であるヌーフにそう伝えたら「このアルダーブ公爵邸は歴史ある邸宅です。そのため裏道が多数あるのですべて把握できておりません」と返された。
どうやら、ミルザ王国の貴族は爵位が高いほどこういう裏道がある家に住むと言う。
意味がわからない。
「お嬢様の付近を守れば問題ありません。このようにずっと一緒にいればいいのです!」
座っているミューズに抱きかかえられている。いや、こっそりお腹をぷにぷにしないで。
「やはり私も同じ部屋で護衛するのがよいかと思います」
ムネリが胸を張ってそう言ってきたが却下です。
「ムネリはブルーノと隣の部屋で待機。お嬢様と同室で警備をするのは私とミューズで十分です」
さっちゃんがそう言ってくれた。まあ、ブルーノを一人にするのはまだ怖い。というか、ブルーノは気が付くとこの館を一人で探索していることも多い。
ブルーノは敵ではないだろうけれど、まだ信用ができないんだよね。
念のため、アルダーブ公爵邸の家令であるヌーフにブルーノを監視するように依頼をしている。
ヌーフは信用私の部下ではないけれど、イスファ経由でお願いをしているのだ大丈夫だろう。
館のセキュリティよりも大事なことがある。イスファの弟のタリークが行方不明になっていることだ。
「それでタリーク殿下が行方不明とのことだけれど何があったの?」
イスファから状況を教えてもらった。
タリークは王宮内で寝泊まりしている。
専属の侍女が2名いる。
平日は王宮内の礼部宮で仕事をしている。
タリークはいつも早めに起きてトレーニングをしてから朝食を摂る。
昨日、タリークが朝食の時間になっても現れなかったため、居場所を探したが不明。
礼部宮にも出勤せず。(今まで欠勤したことはない)
捜索をしたがタリークの行方が不明。
「今まで急にいなくなるなんてことはなかった。だから、何か事件に巻き込まれたのではと思っているんだ。それで、その調査に協力してくれないかな?」
「いいよ」
イスファからの頼みだからということもある。けれど、私はずっと気になっていたのだ。アネモネ時代のミルザ王国にはタリークはいなかった。タリークは責任感が強いからミルザ王国がひどい状況ならどうにかしようとするはずなんだ。
けれど、名前を聞くことが無かったという事は早くに死亡している可能性が高い。それが事故なのか、暗殺なのかわからないが。
歴史を変えたい。いや、私は変えることができるはずだ。
イスファにはすでにリーリカを紹介している。私は地面を2回蹴った。
けれど、影から出てきたリーリカは何か所か怪我をしていた。
「どうしたの?」
「タタカッタ。アイテ、ツヨイ」
周囲を見るとミューズもさっちゃんもリーリカが怪我をしていることを知っていた。
どうして私に教えてくれないのよ!いじめなの?嫌われているの?




